約 4,016,331 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/26831.html
登録日:2011/11/19(土) 04 26 07 更新日:2021/03/06 Sat 22 55 19 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 LORDofVERMILION LoV ぬあああああっ! アルティメットスペル ロードオブヴァーミリオン 開幕サクリ 降魔 降魔召喚 アルティメットスペル/降魔召喚とは、LORD of VERMILIONの戦闘におけるシステムの1つである。 LORD of VERMILIONではサクリファイスのみ(名称もそのままサクリファイス)であったが、その有用性は高く、無くてはならない存在であった。 LORD of VERMILIONⅡにて選択肢が大幅に増加。それと共に名称がアルティメットスペル(以下US)に変更。計3つまでUSをセットし、1度の戦闘にそれらを使用することが可能となった。 今作よりUSはゲージ制となる。 USにはそれぞれ1〜3レベルの3段階が有り、レベル2はI(インフィニティ)、レベル3はU(アルティメット)とされている。 各USの各レベル毎に熟練度が設定されており、セットした状態で戦闘を行うことで熟練度が上昇し、USゲージが上昇しやすくなる。 そしてLORD of VERMILIONRe 2にて新しい選択肢である降魔召喚(下記参照)が登場。 降魔は総コストに関係なく登録でき、主人公の選んだ種族と同じになる。 召喚時には巨大化した降魔1体となり、一定時間を経て5枚パーティとしての運用が可能になる。 USはセット数が2つまで減り、開始直後からレベル1のUSを使用できなくなったものの相対的な強化が施された。 また、一度の戦闘ではUSと降魔召喚は片方しか使えないので、状況に応じた判断が要求される。 以下、USと降魔召喚の簡単な説明。 主人公が生存しておりUS、または降魔召喚のゲージが溜まっていないと使用できません。 ■アルティメットスペル ※現Verを記載 US自体は敵にダメージを与える事はない。 1度発動すると20秒間の待機時間が発生し、その間は別のUSを使用できない。 レベル1と2で同じ種類のUSは選べず、1度の戦闘で1回ずつのみ使用できる。 レベル2のUSは効果が高い。 サクリファイス 選択した使い魔が巨大化。ステータスが上昇し、一定量HPが回復、レベル2に限りヘイスト効果。(効果時間中はプレイヤーが消滅) コストの高い使い魔や、アルカナスキル持ちは効果時間が短めになる。 効果中の使い魔が死滅すると、プレイヤーも死滅する。 クロノフリーズ 一定時間ゲームカウントを停止し、お互いに制圧をできなくなるがが施設封印や修復は可能。 レベル2の場合相手のみ封印と修復ができなくなり、攻撃方向が固定される。 リターンゲート プレイヤーが死滅し、ストックプレイスに帰還する。 レベル2はプレイヤーが死滅せず、パーティ全員のHPを300回復して帰還する。 キュアオール プレイヤー以外のHPを250(レベル2は400)回復する。 クイックドライブ 効果時間中、アルカナスキルが消滅する代わりに4速より速く移動できるようになる。 レベル2は更に移動速度が上がり、ヘイストとオートスマッシュ状態になる。 アディション ゲート内から使い魔2体を呼び出し、プレイヤーのHPを100回復する。(レベル2は3体呼び出し、HPを200回復) シーリング 封印時間が短いが、相手のサーチアイとシールドの施設を封印する。(レベル2ではさらにゲート1ヶ所を封印) アウェイク 味方のサーチアイ・シールド・ゲート1ヶ所の封印ゲージを一定量減らし、10秒間施設の封印を無効化。さらに味方パーティの弱点を消す。 レベル2はサーチアイ・シールド・ゲート1ヶ所の封印を解除し、20秒間施設の封印を無効化。さらに味方パーティの弱点を消す。 唯一ゲート内で使用できるUSである。 リザレクション プレイヤーのHPを200回復し、ゲート内の使い魔すべてを復活させる。復活した使い魔の特殊技ゲージを30%増加させる。レベル2ではプレイヤーのHPが全回復。復活した使い魔の特殊技ゲージを60%増加させ、ATK、DEFが18Cの間+30される。 以上9種 現環境ではキュアオール・シーリング・アウェイク・リターンゲートU・サクリファイスUの使用率が高い傾向にある。 ■降魔召喚 ステータスが上がった状態の巨大化した降魔を召喚する。公式では巨大化状態をハイパー化と記載。 ハイパー化中はプレイヤーだけではなく使い魔も消滅する。 上記で軽く触れたが、5体編成にすることが可能になる。 降魔が相手にトドメを指した場合、アルカナを少量削れる。また、降魔が死滅した場合最寄りの自軍アルカナゲージが4割程割れる。 コストは無いが、コスト参照の技を受ける場合にはコスト10と同じ扱いになる。 降魔は2種類の特殊技を所持している。 現在各属性に単・複数攻撃持ちが1体ずつおり、それぞれステータスが同じ数値になっている。 降魔には真名が記載されており、降魔の真名と同じ名前を持つ使い魔は同時に読み込めない。 【Re2.0】 ~蒼天の守護龍~ 赤 味方1体のATK上昇。さらに相手の技の対象外になる 青 味方1体のHP回復。さらに防御上昇 ~背徳の騎士~ 赤 味方を複攻化 青 味方の攻撃範囲拡大 ~嘆きの竜皇~ 赤 闇属性ピンダメ 青 相手1体のATK・DEF・速度ダウン ~双輪の精華~ 赤 相手サーチアイ・シールドの封印ゲージを上昇 青 相手ゲート1ヶ所の封印ゲージを上昇 ~破魔の迅雷~ 赤 味方にオートスマッシュ 青 味方のスマッシュダメージ上昇 ~漂泊の罪人~ 赤 相手のレバー移動を禁止にする 青 範囲内に敵がいる場合、敵パーティを味方パーティに引き寄せる ~進撃の白き翼~ 赤 相手の攻撃範囲縮小 青 相手の特殊技ゲージとレベルをダウン ~覇滅の炎~ 赤 相手のATK低下 青 相手のDEF低下 ~殲滅の怒涛~ 赤 味方のDEF上昇+弱点消滅 青 味方のDEF上昇+相手の特殊技の対象外になる ~静謐の担い手~ 赤 味方の移動速度上昇+シングルスキル強化 青 味方のATK上昇+ヘイスト 【Re2.1】 ~流謫の蓮華~ 赤 全体雷ダメ+DEF低下 青 攻撃速度、移動速度低下 ~廃滅の機神~ 赤 相手に敵特殊対象外+特殊リセット 青 相手の攻撃力、DEF低下 ~傾星の妖狐~ 赤 炎リャンダメ+ATK低下 青 相手2体に被ダメ上昇+DEF低下 ~謀略の射手~ 赤 拡散使い魔のATK、DEF上昇 青 拡散使い魔のスマダメ上昇 ~虐喰の魔竜~ 赤 相手を単数化 青 相手にスマッシュ禁止+必殺技・特殊技使用禁止 比較的に静謐や背徳、蒼天が使われる事が多い。 追記・修正は半年LoVってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 3では戦闘中一回限りに -- 名無しさん (2013-12-28 20 35 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1382.html
俺「こんばんは! 震災下ですが、逆にそれゆえに頑張っていきます『今日のウィッチ』のコーナーです。お伝えするのは俺と」 フェデリカ「シャツの第二ボタンまで開けた胸元がセクシーと巷で話題の、フェデリカ・N・ドッリオでーす!」 俺「あのー? フェデリカさん?」 フェデリカ「なぁに?」 俺「伯爵は? なんか今日も来る気まんまんだったはずなんですけど……」 フェデリカ「あー、プンスキー伯爵なら、嘘がバレてポクルイーシキン大尉監視下の正座中だから、コーナーに対する適性とか今日紹介する女の子を鑑みて私が代打」 俺「伯爵ざまあ! だけど俺の徹夜正座無駄になったってことだよなそれ!?」 フェデリカ「どんまいね」 俺「とはいっても、伯爵の意外に大きな胸の感触は覚えてるからいいんですけど」 フェデリカ「あらあら男の子ねー。ま、プンスキー伯爵の穴は、愛の国ロマーニャから来た愛の伝道師たる私がばっちり埋めるから安心なさい!」 俺「フェデリカ×伯爵の薄い本……だと? いいと思います!! 三冊下さい!!!」 フェデリカ「変なことは思っても口に出さないの、モテないわよ?」 俺「このコーナーでは遠慮はいりません。昨日の伯爵を見よ、話の内容だけだと男にしか見えないでしょうが」 フェデリカ「言われてみればそうね、それじゃ、私もエンジン全開で行くわ!」 俺「よっし、それじゃ行きましょう! 今日は、ロマーニャ公国の誇るアイドル集団赤ズボン隊が三変人唯一の常識人、となんか矛盾してる気がしなくもないルチアナ・マッツェイだ! 今回も、彼女のお姿や伝えきれない情報などはフミカネ氏のサイト他で確認してくれ」 フェデリカ「名前が似ているからってマルチナ・マッツェイとかルチアナ・クレスピとか間違えないでね? 間違えたらアドリア海の藻屑にするわよ?」 俺「そう言えばフェデリカさんも赤ズボン隊でしたね。ならルチアナのことめちゃくちゃ詳しいんじゃないですか?」 フェデリカ「ふふふ、と・う・ぜ・ん! 私のかわいいかわいい後輩なんだから、なんでも知ってるわよ!」 俺「なら、彼女の魅力をまずは一言でお願いします」 フェデリカ「そうね、一口で言うなら……『こんなお嫁さんが欲しい!!』よ、これに尽きるわ!!」 俺「ほっほう! それはなにゆえに!?」 フェデリカ「まずあの娘は射撃の腕に目をつけたフェル(フェルナンディア・マルヴェッツィ中尉)に強引に引っ張られて今にいたるわけだけど、元々は被服科に進むつもりだっただけあって、趣味は裁縫なの。この前だってマルチナのシャツのボタンをつけてあげてたわ」 俺「やっべ、ボタン付けとか家庭的ポイントはツボすぎる」 フェデリカ「でしょう? しかも、事務仕事の苦手なフェルの代わりに上層部との折衝や報告書の作成をしたりと、三変人の名参謀として支えてるのよ。私も怪我が治りきらないうちは手伝ってもらって凄く助かったもの」 俺「な、内助の功ってやつですな!」 フェデリカ「口数は少ないけど、すっごく優しい性格で気がきくの、困ってるときにさりげなくさっと手伝ってくれる感じかしらね」 俺「つまりあれですね、『はい』『え?』『困ってたんでしょ?』的なやりとりが……これは惚れる」 フェデリカ「ロマーニャ人だけど、本場扶桑撫子にも劣らない自信があるわ」 俺「俺もお世話されたいです……」 フェデリカ「あっ! 言い忘れてたけどもちろん料理だってすっごく上手なの。特にマーマ直伝だっていうムール貝やアサリの炒め蒸し、イカ墨のスパゲティ、魚介のミックスグリル、ジェラート。これはもう最高に美味しいの! もうね、腕前はマーマレベルと言って過言じゃないわ!!」 俺「やべぇ、やるぜ504……じゅんじゅんもいるし、お菓子作りならジェーンもいるしさすがロマーニャに本拠があるだけあるな」 フェデリカ「どう? 完璧に見える?」 俺「ええ、完璧に見えます」 フェデリカ「でも、完璧っていうのは完璧ゆえに面白みに欠けるもの」 俺「え? それって……」 フェデリカ「安心して、ルチアナにももちろん見るべきポイントはあるわ」 俺「おー、よかった」 フェデリカ「あの娘、なんだかんだで三変人に数えられてるでしょ? 確かに三人の中では常識人だけど、たまにぼそっと呟く台詞の中にはフェルとマルチナもびっくりするような発言もあったりするのよ」 俺「だ、大丈夫なんですかそれ?」 フェデリカ「えー、それがいいんじゃない。しかも本人は周りの反応がなぜかに気付いてない天然ちゃんなの」 俺「むむっ!」 フェデリカ「こう、いつももぽやーとした雰囲気があるし、放っておけない感じしない?」 俺「うんうん!」 フェデリカ「家事万能で気のきく奥さんは、実はちょっぴり天然な目が離せない女の子だったのです、なんてどう?」 俺「やべええええええええ! きたきたきたああああ!! ほわああああああ!!」 フェデリカ「さあ、今の気持ちを一言で表現するのよ!!」 俺「フェデリカ先生……こんなお嫁さんが、欲しいです!!」 フェデリカ「こんなお嫁さんが!」 俺「欲しいです!」 フェデリカ「ルチアナがぁ!?」 俺「嫁に!」 フェデリカ「ほ!」 俺「し!」 俺&フェデリカ「い!!!」 俺「……ふぅ、たまりませんなぁ」 フェデリカ「たまらないでしょ?」 俺「ええ、でも俺はまたあのおっぱいがたまらないです」 フェデリカ「あら、いいところに目を付けたわね。三変人の中だったらあの娘一番おっきなおっぱいよ」 俺「中くらい派の俺だが、巨乳と断言する一歩手前くらいのルチアナサイズはまたいい。ちょっぴり手からあまる位ってのも揉みがいがありそうだ」 フェデリカ「あらあらほんと正直者ね」 俺「このコーナーは紳士淑女による紹介がモットーです。リビドーは全て放出しましょう」 フェデリカ「でも、ルチアナはあまりおっぱいで話題に上がらないのよね。隠れ巨乳と言ってもいいくらいだし、信者が湧いてもおかしくなさそうなのに」 俺「やっぱり、身長じゃないですかね?」 フェデリカ「あー、確かに。背が高いものね、私166で結構高めだけど、あの娘は173あるのよね」 俺「ちゃっかりマルちゃんの172より高いのか」 フェデリカ「きっとそのせいで胸が目立たないのね」 俺「なんかもったいない気がする……」 フェデリカ「そんなことないわ!」 俺「えっ?」 フェデリカ「ぱっと見は確かに身長との比率であんまり大きく見えないかもしれないけど、それだからこそ、一緒に事務作業とかした時に近くで見たら本当は大きいことに気付いた、とかなったらそのギャップにハートがどっきどきでしょう?」 俺「書類に書き込みしてるから前かがみで、ちょっと胸を強調する格好とかになったら……あ、やばいかも」 フェデリカ「手が伸びそうになるわよね。実際私は伸ばしたわ!」 俺「触ったんですか!?」 フェデリカ「なにを察知したのかその瞬間竹井が部屋にきたのよ……」 俺「じゅんじゅんェ……」 フェデリカ「あれは残念だったわ……」 俺「きっと触ったら徐々に顔を真っ赤にしていってれそうなのになぁ……」 フェデリカ「そしてそのまま平手打ち一発よ」 俺「それはご褒美です(キリッ」 フェデリカ「はいはい紳士紳士」 俺「おっぱいは正義ですから」 フェデリカ「でも、あの娘の魅力はおっぱいだけじゃないでしょ?」 俺「ええ、あのちょっとたれ気味の目とかふにゃっと優しそうで大好きです」 フェデリカ「そうね、あの目がまたふんにゃりぽやーな雰囲気を演出してるわね。でも、服装もそれに整ってるのよ」 俺「そうなんですか?」 フェデリカ「ええ、赤ズボン隊の制服ではあるけど、三人が揃ってるフミカネ氏の絵だと、あの子だけは上着の裾でズボンが見えなくなってるの」 俺「なんか、一人だけ服の裾が長いような、実際はあってるのにサイズが合ってないみたいに思えなくないですね」 フェデリカ「でしょう? そこがまた、ゆるさというか柔らかさを感じさせるの。さらに使い魔のグレイハウンドのたれ耳がぽてっと頭に乗ってるのがまた堪らないの!」 俺「おぉ、確かにふわふわなオーラがする!」 フェデリカ「しかも、それをあの比較的かっちりしてる赤ズボン隊の制服で思わせるあたり、ルチアナの底知れなさがうかがえるわ」 俺「逆に、制服ゆえかも……」 フェデリカ「あー、それもあるかも」 俺「背も高いし、おっぱいも大きい。三変人じゃみんなのストッパー役」 フェデリカ「でも意外に本人も天然でぽやーっとしてるのよ」 俺「大人っぽいポジションにいるのに子どもっぽい感じ……いいなぁ」 フェデリカ「ちょこん、と首かしげる姿勢とか似合いそうじゃない?」 俺「やっべ、抱きしめたい……」 フェデリカ「ふふふ。あなたもルチアナの魅力を理解できたかしら?」 俺「フェデリカ先生のおかげで世界が変わりました!!」 フェデリカ「ふふっ、そうでしょうそうでしょう」 俺「今度、ルチアナの料理中エプロン姿の写真を下さい」 フェデリカ「そうねー、考えとくわ」 俺「まじお願いします!!」 フェデリカ「はいはい。それじゃ、最後に」 俺「はいっ!」 俺&フェデリカ「ルチアナがお嫁さんに欲しい!!」 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/905.html
サンドウィッチ 青 クリーチャー - 食べ物・子供・ギコ 1/1 サンドウィッチを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。 FT:「サンドウィッチなら喰うゾヌよ?」 ―――――――――――――――――――――ボガーダンの巨獣ぞぬ 第1版のカードで 暫定選定リストにも収録された。 本家のほうで、後に《涙の神》というこれとまったく同じ性能を持つ(いわゆる同型再版)カードが作られたことからも分かるように、、 コスト設定、実用性ともに申し分のないカードと言える。 ただ、ちびギコを食べるという設定がかなりグロい… イラスト | ̄ ̄| ∧,,∧ | ̄ ̄| | |,,,・∀・ミ| | | |つ ⊂ | | | |ミ ミ| | |__|"U'''(ノ゙|__|
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/482.html
異世界のウィッチ2 ―――――あれから後の出来事 この世界で生きていく決心をした俺は、基地に戻った後、 満面の笑顔のストライクウィッチーズに迎え入れられた。 ミーナいわく「俺さん、ようこそこの世界へ。そして、これからもよろしくね」とのことだ。 ・・・上空でのサーニャとのやりとりはばっちり聞かれていたようで、 ハルトマンにニヤニヤされながら肘で横っ腹をつつかれたがそんなことはどうでもいい。 この出来事のあと、ミーナが、上層部に俺の真実を話したらしい。 すぐに何か偉そうな人がロマーニャ基地に飛んできて、色々質問された。 それに関連して、『喋るネウロイ』と、ネウロイの『異世界への扉を開くらしい技術』の存在についても話した。 ・・・まあ、これも大したことではないな。別に何か言われたわけじゃなかったし。 それよりも。 この世界で生きる意味と戦う意味を見つけた俺は、 ネウロイとの戦いに身を投じていくことに恐怖を抱くことはなかった。 宮藤。リーネ。ペリーヌ。シャーリー。ルッキーニ。ハルトマン。バルクホルン。 坂本。ミーナ。エイラ。・・・サーニャ。 ・・・俺の周りには、こんなにもたくさん、頼れる、いい仲間がいるんだから。 自分と、仲間を信じて、この空を駆け抜けていこう。 そう思った。 ―――――休暇日・午前 コンコン シャーリー「おーい俺ー」 俺「ん?」 ある日の休暇にて、部屋で本を読んでいた俺にシャーリーの声が届いた。 ドアを開いて、声の主に尋ねる。 俺「なんだ?」 シャーリー「あたしと宮藤で、街まで買い物に行こうと思ってたんだが・・・」 シャーリーの言葉が終わるのに合わせたように、宮藤がシャーリーの背後から飛び出てきた。 宮藤「俺さんも行きませんか?」 ・・・買い物か。 俺「行く」 買いたいものがあるしな。 シャーリー「即答だな」 宮藤「良かった!じゃあ、サーニャちゃんも呼びますね!」ダッ え? 俺が次の言葉を出そうとする暇すらなしに、宮藤が駆けていった。 タッタッタッタッ・・・ 俺「お、おいちょっと・・・」 焦る俺を見つつ、 シャーリー「くっくっく・・・」ニヤッ シャーリーがほくそ笑んだ。 俺「・・・」 いや、もちろん悪い気はしないんだけど。 ―――――――街・午前11時 到着・・・。 ・・・車に乗るってだけでこんなに疲れるなんて初めての経験かもしれない。 俺「シャーリー・・・」 シャーリー「ん?」 俺「お前いつか事故起こすぞ」 シャーリー「ハハハ、気をつけるさ」 気をつけてどうにかなるレベルじゃねえ。荒っぽすぎるだろ。 宮藤はなんかニッコニコしてやがる。『私慣れてますんで~』ってか?腹立つ。 ・・・まあ、シャーリーの荒っぽい運転、疲れはしたけど、 俺はどっかのアトラクションにでも乗ってる気分で嫌いではなかった。だが・・・ サーニャ「・・・」グッタリ 俺「お、おいサーニャ、平気か?」 サーニャ「・・・なんとか」 サーニャには少しばかり辛かったようだ。 運転中、俺にしがみつき、肩に寄りかかってきていた。 ・・・そのときの俺は、いい香りのするサーニャの髪を撫でていた。 でもガタガタうるさくて全然癒されなかった。 宮藤「じゃあ、お二人とも4時にはここまで戻ってきてくださいね」 シャーリー「私は宮藤と適当に買い物してくるから、お前たちも街をまわってこい」 俺「ぅい・・・」 サーニャ「了解です」 歩いていく二人の後姿を見届けてから、俺は車の中の時計を確認した。 今は午前11時。5時間か。充分すぎるな。 俺「んじゃ、サーニャ、行くか」 サーニャ「はい」 ―――――――― サーニャ「俺さん、なにか買いたいものあるんですか?」 俺「ああ」 サーニャ「何です?」 俺「本」 サーニャ「本?」 サーニャが意外そうな顔をする。 俺「ああ」 サーニャ「・・・なんでそんなものを?」 俺「サーニャと話しててわかるんだけど、俺はまだこの世界のことはよく知らないんだ」 サーニャ「・・・だから、本を?」 俺「ああ」 サーニャ「・・・あの、俺さん」 俺「ん?」 サーニャ「俺さんが知りたいことは、出来る限り私が教えてあげますよ?」 俺「・・・それはありがたいんだが、」 サーニャ「・・・ひょっとして、私との話、つまらないですか?」 あ゛? 俺「違う」 サーニャ「・・・そうですか?」 俺「つまんねーわけないだろ。そんな理由じゃない。 ・・・俺達は一緒に生活してるとはいえ、常に一緒にいるわけじゃない。特にサーニャは夜間哨戒があるからな」 サーニャ「・・・はい」 俺「他の奴らに聞く気にもなれないから、サーニャと話せないときは本でも読んで暇潰そうと思って買おうとしてるだけさ」 サーニャ「・・・そうですか」ニコッ ―――――― サーニャ「随分買いましたね」 俺「良さそうなの結構あったからな」 サーニャ「・・・読書、好きなんですか?」 俺「別に好きってわけじゃないけど」 サーニャ「・・・大丈夫なんですか?」 俺「何がだ」 サーニャ「結構文章量多そうですし・・・私だったら全部読む前に飽きちゃいそうです」 俺「興味あることだったらいくらでも読める」 サーニャ「・・・なるほど」 俺「興味なかったらこんなもん絶対買わねえ」 サーニャ「・・・ふふふっ」 俺「・・・」 サーニャ「・・・俺さん」 俺「ん?」 サーニャ「俺さん・・・この世界、好きですか?」 ・・・突然何言ってんだ。 俺「・・・ああ。・・・好きじゃなかったら興味なんて持たない」 サーニャ「俺さんは・・・本当に、この世界で生きていくんですか?」 俺「・・・わかりきったこと聞くな。もう決めたんだからな」 俺のその答えに、サーニャは嬉しそうに サーニャ「・・・はい!」 と言った。 ――――――――12時30分 二人で色々な店を見てまわっているうちに、いつのまにか正午を過ぎていた。 俺「昼飯にするか」 サーニャ「はい」 ロマーニャ・・・世界地図だとイタリア辺りだったよな。イタリアって言ったら・・・ 俺「スパゲッティかピザってところか?」 サーニャ「ですね」 俺「どっちがいい?」 サーニャ「俺さんが食べたいほうで」ニコッ 俺「あー・・・」 ――――――13時 スパゲッティ美味かった。トマトとチーズってホント合うな。 イタリア人・・・じゃなくてロマーニャ人は天才だな。 サーニャも食べ終えたみたいだ。さて・・・ 俺「サーニャ」 サーニャ「はい」 俺「お前は欲しいものないのか?」 サーニャ「私は・・・パジャマを買いたいなって思ったんですが・・・」 俺「んじゃ服屋か」 サーニャ「いえ、その・・・服屋さんはさっき見つけたんですが・・・」 ・・・が? 俺「どうしたんだ?」 サーニャ「・・・」スッ ある方向を指差すサーニャ。それに釣られてその方向を見ると・・・ ガヤガヤ サーニャ「人ごみ」 俺「だな・・・」 サーニャ「やめておきましょうか」 俺「なんでだよ?欲しいんだろ、パジャマ」 サーニャ「・・・はい」 俺「だったら、行こう。人ごみくらいどうってことないだろ」 何を心配してるんだろうか。 サーニャ「じゃあ・・・はぐれないように・・・」 なんだ、そんなことか。 俺「もしはぐれたらこのパスタ屋で・・・」 サーニャは待っててくれ、と言おうとしたのだが、 ギュッ 俺「!?///」 サーニャが、俺の手を握ってきた。 サーニャ「・・・はぐれないように、こうしておきましょう///」ポッ 俺「あ、ああ・・・///」カァ ――――――――街・15時50分 一通り街を周って買い物を済ませた俺達は、言われたとおりの時間までに車まで戻ってきた。 俺「ふぅ、結構歩いたな・・・」 サーニャ「疲れた・・・」 ・・・あ! 俺「・・・よく考えたらさ」 サーニャ「はい?」 俺「帰りもシャーリーの運転だよな・・・」 サーニャ「・・・あ」 ・・・ シャーリー「よおお前ら、楽しんできたか?」 噂をすれば、か。 俺「まあ、な」 シャーリー「おーそうか、良かった良かった。・・・お?」 俺「なんだよ?」 シャーリー「・・・気付いてないのか?」ニヤニヤ 俺「は?」 宮藤「・・・ねえ、サーニャちゃん」 サーニャ「なあに、芳佳ちゃん?」 宮藤「ずっと俺さんと手繋いでたの?」 言われて気付いた。そういえばそうだった。 俺・サーニャ「「あ・・・」」 気付いた瞬間、俺達は手を離した。 シャーリー「ほぉ~・・・」ニヤニヤ 俺「・・・んだよ!?///」 宮藤「・・・本当、仲良いですよねー」ニヤニヤ 俺「あぁっうるせえ黙れ、斬り殺すぞ!///」チャキッ 腰の刀を抜こうとした。 サーニャ「きゃっ」 宮藤「わわっ!?お、俺さん落ち着いて!」 シャーリー「お前今まで刀持ち歩いてたのか!?」 俺「持ってないとサーニャに何かあったとき守れないだろうが!」 サーニャ「お、俺さん・・・///」ポッ シャーリー「お、おお・・・」 宮藤「・・・ふ、ふふっ、あははははははははは!」 ・・・なんかとんでもないこと言っちまった気がするけど気にしない。 そのまま俺達は車に乗って基地に戻った。・・・シャーリーの運転はやっぱり荒っぽかった。 ―――――――――夜・俺の部屋 買ったばかりの本をめくりながら、俺は今日の出来事を振り返った。 シャーリーと宮藤についていって正解だった。目当てのものを買えたし、なにより、 ・・・サーニャと手を繋ぐことができた。 小さく、細く、柔らかく、暖かい感触だった。 あの時、俺はどんな顔をしていたっけ。照れくさくて顔を逸らしてしまったが・・・ 頬がゆるんでいた気がする。 サーニャは少し顔を赤くして微笑んでいたと思う。 とにかく、俺は幸せな気分だった。 ・・・サーニャも幸せに感じたならいいな、と思いながら、本を閉じた。 明日からはいつもどおりの毎日だ。ちょっと早いけど電気消してもう寝よう。 そう思った。 ―――――― エーリカ「にゃっほ~さ~にゃん」 サーニャ「ハルトマンさん・・・こんばんは」 エーリカ「うん、こんばんは。ところで、最近俺とはどうなの?」 サーニャ「え?///」 エーリカ「だ・か・らぁ、俺との関係だよ!進んだ?」 サーニャ「えーっと・・・今日、俺さんと買い物に行って・・・」 エーリカ「ほぉ」 サーニャ「そのときに・・・その、手を繋ぎました///」 エーリカ「おぉ~・・・で?」 サーニャ「で・・・って?」 エーリカ「それからは?」 サーニャ「え・・・特にありませんよ?」 エーリカ「えぇ~?つまんな~い」 サーニャ「・・・私は・・・」 エーリカ「ん?」 サーニャ「俺さんと手を繋ぐだけでも・・・幸せなんですが・・・」 エーリカ「ふ~ん・・・」 サーニャ「・・・」 エーリカ「さーにゃんさ、俺のこと、好きなんでしょ?」 サーニャ「・・・はい」 エーリカ「いつも一緒にいたいでしょ?」 サーニャ「はい。・・・でも、私は夜間哨戒がありますし、そんなに都合よく一緒になれるわけじゃ・・・」 エーリカ「そんなさーにゃんに、いい方法があるんだけどなぁ~・・・」 サーニャ「!・・・なんですか?」 エーリカ「簡単だよ。あのね、さーにゃん、・・・」 ・・・ ・・ ・ 異世界のウィッチ2・その2
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/94.html
501のメンバーが姉、妹だったら・・・というSSです。 なお、このSSは学園物、舞台は現代です。 一日目=一話、二日目=二話という風に思ってください。 ウィッチーズが家族だったら 設定 一日目 二日目 三日目 四日目 五日目 六日目 七日目 八日目 (注)pc故障のため、しばらくの間更新頻度が下がります。すいません オールスター系ssについて 需要はないと思いますがこの作品のオリキャラは好きに使ってくれて構いません。 誤字 脱字 感想 コピペミスなどあったら。 この「俺」はモテモテじゃないか…!!ドンッ(壁殴 -- 名無しさん (2011-01-02 20 01 59) おかしい、壁が消えた…… -- 名無しさん (2011-01-06 00 46 41) 壁殴り代行の出番か… -- 名無しさん (2011-01-06 02 27 37) 次は全員妹でたのむ -- 名無しさん (2011-01-26 00 53 51) 頑張って更新してくれ! -- 名無しさん (2011-01-27 21 22 35) 壁は・・・壁はどこだぁ!! -- 名無しさん (2011-02-10 14 16 26) 六日目で壁が爆散した -- 名無しさん (2011-02-10 21 49 53) そろそろマルさんやビューリング出して欲しいところ。 智ちゃんのターンも希望。 -- 名無しさん (2011-02-15 01 45 11) 一番続きが気になる日常物。まだかなー? -- 名無しさん (2011-03-19 19 51 54) とても楽しい作品ですね、次は出来たらサーニャとリーネをお願いします -- 名無しさん (2011-03-28 23 29 58) 更新してくれ頼む続きが気になって仕方がない -- 名無しさん (2011-04-19 21 13 44) とても面白いです。続きが気になってしょうがありません・・・ -- 名無しさん (2011-05-29 20 44 11) 主人公モテすぎで壁殴り続けてたら家が崩壊した -- 名無しさん (2011-06-27 23 52 40) 続きが見たいです!お願いします -- 名無しさん (2011-07-31 23 39 28) 壁の霊圧が消えた…? -- 名無しさん (2011-10-02 23 26 39) こういうの良いね 期待して待ってます -- 名無しさん (2011-10-03 01 03 35) 一日毎に壁が崩れる・・・期待してます -- 名無しさん (2011-10-03 19 02 46) 続きをーーーーーーおぉ!! -- 名無しさん (2011-12-18 22 18 00) 続きをお願いしまぁーーす -- 名無しさん (2012-02-01 22 34 01) こりゃもう続きの期待はムリダナ -- 名無しさん (2012-04-04 16 00 25) リア充ナンダナ -- 名無しさん (2012-04-04 20 09 11) 再リア充ナンダナ -- 名無しさん (2012-04-18 17 30 19) 壁とパンツが吹っ飛んだ -- 名無しさん (2012-05-29 03 23 55) ペリーヌがかわいい…だと…? -- 名無しさん (2012-06-21 22 45 08) クリスは両親が帰ってきたら生まれてそう -- 名無しさん (2013-06-18 13 25 55) あけおめ。更新こい! -- 名無しさん (2014-01-21 05 22 40) あけましておめでとうございます。 -- 名無しさん (2014-01-24 05 12 26) 続きこねーかなー -- 名無しさん (2014-01-29 19 56 41) あ行age -- 名無しさん (2014-01-30 04 03 11) この俺が羨ましい。よろしい、ならば戦争だ! -- 名無しさん (2014-03-02 00 07 09) 続きオナシャス! -- 名無しさん (2016-12-07 19 14 20) お願いだから続き描いてくれ! -- OOO(オーズ)オーズ (2017-07-16 23 38 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2003.html
俺「ふぅ……」 ビール瓶一本を一気飲みして、ため息をつく。 ちなみに、出撃直前である。 クルピンスキー「うーん、ボクも一杯欲しいところだねぇ」 サーシャ「中尉?」 クルピンスキー「おおっと、冗談だよ熊さん! お酒はやっぱり一仕事終わった後が一番だからね!」 ちょっと低い声音のサーシャに、笑顔で手を振る。 俺「そんじゃ、帰ったら一献やるか? ちょうど、いい扶桑酒が届いたんだ。オラーシャに来たってことで『北の誉』だ」 クルピンスキー「そりゃいいね、約束だよ?」 俺「おう!」 突き出した拳と拳をこつんとぶつけ合う。 ラル「さて、準備は出来たようだな?」 隊員全員を見まわし、ラルが口を開く。 すると、わずかなざわめきまでも消え、視線がラルに集中する。 ラル「今日の任務は、リガ方面に進出する連合軍のために制空権を取ることだ。 諸君らの戦い如何によって地上の友軍の働きは大きく左右される。 一機薄汚いネウロイを潰せば、それだけ人類が取り返す大地は増えると心得ろ!」 ラルが肩越しに手を軽く振る。 それを合図に、タルトゥに設置された臨時基地のハンガーが開き、滑走路への道が開かれる。 ラル「さあ、行くぞ諸君! 空に少し早い勝利を祝う花火をあげてやろうじゃないか!!」 滑走路へと向き直り、手を高く掲げる。 ラル「第502統合戦闘航空団出撃する!!」 腕を振りおろし、合図をする。 9人が一斉に空へ上がった。 リガの北東約110kmに位置するヴァルミエラ近郊。 ガリアが解放されて以来、領土奪回を期して攻勢をかける人類と、ネウロイが激戦を繰り広げていた。 直枝「落ちろ!」 ニパ「これで三つ!」 その上空。502の魔女達を筆頭にウィッチ隊が完全にネウロイの頭を押さえていた。 力強いその姿に、陸上の友軍は力づけられ、負けじと奮闘する。 俺「うっしゃぁ!」 白刃が舞い、小型ネウロイが一刀両断される。 クルピンスキー「おっと、そっちは地獄だよ? まあ、逆もそうなんだけど」 MG42が吼えれば、コアが砕け散る。 人類からの襲撃だからか、大型を繰り出せないのか、空に上がってくるネウロイの殆どが小型で、中型がぼちぼちといった具合。百戦錬磨の彼女らの敵ではなかった。 ラル「順調だな」 ロスマン「『今のところは』って注が付くけれどね……」 サーシャ「そろそろ、頃合いでは?」 ラル「うむ……」 502のトップ3が、戦闘の合間で言葉を交わす。 戦闘では遅れを取ることはないブレイブウィッチーズだが、無尽蔵なスタミナを誇るネウロイと違い、弾薬残量やストライカーの航続距離問題がある。 特に、BF109という足の短いストライカーの愛用者が多いこともあり、タルトゥに臨時基地があるとはいえ、そろそろ戻らなくてはいけない。 ラル「私たちが抜けている間は、他の部隊に任せるしかないか」 少々残念そうに息を吐くが、すぐに表情を引き締めてインカムを通して通達する。 ラル『502統合戦闘航空団一時退却する!』 直枝「ちっ、しゃあねぇか……」 声には出さないものの、直枝と同じような感想を持ったものは多かった。 だが、そこは軍隊である。よどみなく退く準備を始める。 伯爵「殿は任せてもらおうと思うけど、いいよね?」 俺「全然構わないぜ? どんとこいだ」 伯爵「なら、決まりだね」 502の中で一番前線に位置していた、二人はにやりと笑みを交わしあった。 伯爵『さて、退却ついでに私たちが殿をもらっちゃうね』 ラル『わかった、任せる』 伯爵『了解。女の子のお尻はちゃんと守ってみせるよ』 サーシャ『くれぐれも「真面目」にお願いしますよ、中尉』 軽口を叩く伯爵に、サーシャが一言はさむ。 俺『まあまあ、俺が近くで見てっから安心してくれよ』 サーシャ『それはそれで心配なんですが……まぁ、そういうことにしておきます』 インカム越しにもサーシャのため息が聞こえた。 伯爵「やれやれ、熊さんも素直じゃないねぇ」 俺「あれはあれであの人なりの激励だろ?」 伯爵「まあね。私としたらかわいいからなんでもいいけど」 退却体勢に入った味方とネウロイ達の間に入り、弾幕を張ってネウロイが近寄らないよう牽制する。 俺「ははっ、ならさっさとお仕事終わらせてご褒美もらいにでも行ったらどうだ?」 伯爵「そりゃあいいね……っと、お邪魔虫も多いみたいだけど」 俺「なら、さっさと潰しちまえ……ってな」 また時折飛んでくるネウロイのビームをシールドで受け止め、後方へ絶対に流さないようにする。 だが、当初は順調に行えていた殿の仕事だが、こちらが攻勢に出る様子がないと気づいたか、ネウロイからの攻撃に厚みが増していく。 伯爵「やれやれ、シールド張りっぱなしだよ」 俺「軍隊は退却時の損失が激しいからなぁ……」 ほとんどシールドを張っての防衛が主任務となっていた二人。 表情は真剣そのものなのだが、口は余裕を崩さないところは、似たもの同士なのかもしれない。 ラル『こちらの安全圏までの後退は間もなく完了する。二人共離脱準備を開始してくれ』 伯爵&俺『了解』 ようやくラルから離脱命令が下った。 俺「さてはて、ようやくとんずらこけるってわけか」 クルピンスキー「そうみたいだね……っ!」 言った瞬間だった。 クルピンスキーの視界の端には、木の陰に巧妙に隠されていた高射砲台。 そして、それを操作する人型ネウロイ。 既にこちらを狙って撃つ瞬間。 クルピンスキー(回避は……間に合わない!) 狙いが彼女であれば回避行動でどうにかなったかもしれない。 だが、砲の先が向いていたのは、僚機の俺。 なんとかシールドを張ったとしても、砲の口径からして突破されるだろう。 クルピンスキー「やれやれ……」 俺「えっ?」 自分の身を斜線に滑り込ませる。 驚きこちらを見る俺に、優しく微笑みを見せてやりながら、後背にシールドを展開する。 俺「おいっ!」 同時に赤い閃光がきらめき、シールドに衝突する。 反射的に展開したため硬度が十分でなく、さらに高射砲台の大口径によりシールドはすぐさま脆くも崩れていく。 クルピンスキー「……うあっ!」 そして、シールドは音もなく、薄氷のように割れ消えていく。 だいぶ勢いは削ぎ落とされたとはいえ、その一撃を受ければ、もう飛び続けることはできない。 クルピンスキー「……ふふっ」 だけど、激痛に歪んでいるのに、無理やり失敗した笑みを維持しようとする。 安心させようとしているのだろうが、その表情は儚さだけを思わせた。 俺「伯爵!!」 気づいた時には体が勝手に動いていた。 零れた水滴にように力なく落ちていくクルピンスキーを負って急降下する。 先ほど撃ったネウロイの第二射だろうかが、すぐ頭上を掠めたが気にしない。 俺「バカやろおおおおおおお!!」 その言葉は一体、どちらへ向けられたものなのか。それとも両方か。 徐々に彼女との距離が縮む。 同時に地上との距離も縮む。 俺「捕まえ……たっ!!」 なんとかクルピンスキーに追いつき、銃を放り投げ、その身を大切に抱える。 だがすぐには降下の速度を消すことはできない。 魔力を惜しむことなくエンジンに流し込み、焼け付くことも厭わず回転させる。 俺「ふざけんなよ!!」 それでも、勢いを完全を抑えられない。 大地が、それも冬の寒さで硬度の増した固い大地が迫る。 俺「止まり……やがれ!!」 衝突の瞬間、シールドを展開。 俺「がっ……!!」 背筋が破壊されるかと思う程の衝撃が襲い掛かった。 押し出されるように声が出そうになるのを、歯を思いっきり食いしばり耐える。 俺「はっ……はあっ……」 なんとか大地に不時着することに成功し、俺は肩で思いっきり息をする。 クルピンスキー「あんまり……この格好は私のイメージに……合わない、んだけどな……」 俺「伯爵、大丈夫か!?」 腕の中から、膝の裏と背に手を回されて、いわゆるお姫様抱っこの形で抱きかかえられていた伯爵の苦しそうな息と同時に漏れる声が聞こえてきた。 クルピンスキー「まぁ、死にはしないよ……たぶん、外傷より、一時的な内臓ダメージ……だと思うし……それに、私って……いつだって怪我はそんなひどくならなかったし、ね……」 俺「わかった。わかったからもう黙ってろ」 ゆっくりと地面に横たえてやる。 すぐに海軍士官服の上着を地面に敷いて、そちらへ移してやる気配りも忘れない。 クルピンスキー「やれやれ……助けようと思ったのに、助けられてるんじゃ、どうしようも……ないね……」 余裕を見せるためか、それとも本当に余裕があるのかはわからないが、軽口を叩いてからクルピンスキーは深く息を吐き、そっと口を閉じた。 ラル『クルピンスキー! 俺! どうした応答しろ!!』 異常に気付いたラルからインカム越しに呼び掛けてきた。 休ませようと、クルピンスキーの耳からインカムを外してやってから、返答する。 俺『こちら俺。クルピンスキーが被弾して負傷。俺も空中で中尉を救出し現在不時着中』 ラル『生きているんだな? クルピンスキーの負傷の程度は?』 俺『戦闘も飛行も不可能っすけど、おそらくそこっまでひどくはないかと。悪かったとしても命に支障が出るほどではありませんよ』 ラル『そうか……俺、お前は飛べるか?』 俺『あー……』 足元を見ると、外部装甲が歪み、中の部品が見えて、エンジンがうんともすんとも言わなくなっている雷電が見えた。 シールド越しとは言え、地面と衝突した衝撃で雷電は壊れてしまったらしい。 俺『不時着の影響で、おしゃかっすね。飛行は無理っす』 ラル『そうか……』 インカム越しにラルの深いため息が聞こえた。 ラル『なら、ストライカー回収班を向かわせる。それまで身の安全を第一に考え待機しろ』 俺『了解』 ラル『では無事を祈る。ポクルイーシキンが説教をしたがってるからな』 俺『……ははっ。それはそれは逃げたいけど逃げられないっすねぇ』 ラル『ああ、必ず帰ってこい、命令だ。それでは』 ここで通信が切れた。 軽く息をつくと、もう使い物にならないストライカーを脱ぎ捨て、クルピンスキーのすぐ側に座り込む。 クルピンスキー「ラルは、なんだって?」 まだ体はほとんど動かせないようだが、だいぶ楽になってきたらしく、流暢に言葉が出るようになったクルピンスキーが話しかけてきた。 俺「ん? ああ……ストライカー回収班をよこしてくれるってさ」 クルピンスキー「やっぱりね。またアウロラちゃんに呆れられちゃうよ」 俺「それも命あってのものだろうさ」 クルピンスキー「それも、そうだね」 こんな状況なのに、普段と変わらない様子で言葉を交わす二人。 地面に胡坐を組むと、持ってきていた酒を取り出し、一口傾ける。 俺「ま、じっくり待つしかないか」 クルピンスキー「場所的に、味方がくるのが先か、ネウロイが来るのが先かってとこだけどね。ところで、私にもお酒分けてくれないのかな?」 俺「ん? しゃあねぇなぁ……」 地面に横たわっているクルピンスキーの背を腕で起こしてやり、酒瓶を口元に寄せてやる。 俺「ほらよ」 クルピンスキー「ふふっ、ありがとう」 こくりと、喉が動く。こんな時でもどこか色っぽい。 俺「さて、時間を潰さないといけないわけだが……」 クルピンスキー「私としてもらこのまま平穏無事に過ぎて欲しいところだけど……」 俺「ああ……どうもそうは問屋が卸さんらしい」 二人の意識が不時着した森の中のある方向へ向かう。 聞こえるのは足音。だが、おそらくそれは人のものではない。 俺「やれやれ……もう一仕事かよ」 言葉ではそういいながら、口元には凄惨な笑みを浮かべる。 クルピンスキー「私もお手伝い、といきたいところだけど今回は譲ってあげるよ」 俺「おう……任せとけ」 二人の銃はもうどこかに行った、あるのは俺が背負っている扶桑刀雷切のみ。 俺「じゃ、行ってくる」 クルピンスキー「うん、待ってるよ」 どこか、クルピンスキーの声が寂しそうに思えたが、怪我で弱っているからだろうと理由を付けると、対ネウロイ戦闘用に意識を切り替える。 俺「さぁ、まだまだ戦争のお時間だ」 森の中。 聞こえるのはせいぜい遠方で響く戦闘の音。そして、人型ネウロイが地を踏む音。 耳を閉じ、俺はなにやら地面に耳をつける。 俺「……あっちか」 地面を伝って聞こえる集団の足音からネウロイのいるであろう方角に見当をつけると、足音を消して歩む。 俺「足音を消して歩けるようになれ、か。姉御の教えも役に立つもんだな」 かつて師匠である赤松明美に扱かれた日々を思い出し、自然と苦笑が浮かんだ。 俺「ま、今だってそのおかげでこいつ一本でも戦えるわけだけど、な」 背に負った、頼りになる相棒である雷切の場所を細かく確認した。 滑るように森を移動していく。 俺「……敵、発見」 暫くすると、森の中の小道を進む10体弱の人型ネウロイを発見した。 すぐさま近くにあった太い木を遮蔽物にし、身を隠す。 俺「だいたい一個分隊ってとこか……いけるな」 自分に言い聞かせるように言い切ると、二度三度深く息を吸う。 そして、瓶に残った酒を全て流し込む。 刀を鞘から抜き放つと、にやりと犬歯を見せての獰猛な笑みを浮かべた。 俺「姉御から伝授された赤松流……とくと照覧あれ」 空の酒瓶を自分のいる方と逆方向に放り投げる。 俺「まぁ、赤松流って言っても姉御の我流だけどな」 大地に叩きつけられた酒瓶が音を立てて割れると同時に、木の陰から小道へと一気に躍り出る。 ネウロイ達は音に注意を向けてしまっていて、見事に俺に背を向ける格好になっている。 俺「……ふっ!」 走りながら、踏み込む。 一閃。 袈裟がけに白刃が煌き、一体がその身を散らす。 俺「はぁっ!」 さらに振り返る隙を与えずに、もう一体を返しの刃で真っ二つに割る。 俺「やはり名刀は……切れ味が違う!」 ネウロイ達は奇襲を仕掛けてきた俺に慌てて対処し始めた。 危険度が高まるものの、心を乱すことなく、俺はただ動き続ける。 全力の魔力での身体強化を、アルコールを魔力に変えることで持続させる。 俺「よっ!」 蹴りで直ぐ脇にいたネウロイを蹴り飛ばし、その後ろにいたもう一体のネウロイと衝突させる。 俺「……っと!」 そのまま足を回転させ、背後からの他のネウロイが放った攻撃を回避しつつ振り向く。 身を深く沈めたかと思えば、刀を切り上げさらに一体を切り裂いた。 俺「ちっ!」 だが、まだ相手は6体も数がいて、ついには追われる側になる。 低い前傾姿勢で走り出すと、正面のネウロイにタックルをしかけるように突っ込み刀を突き刺し、これまた撃破。 残りは5体。 俺「あぶねっ!」 首の後ろがちりちりとする嫌な感じに従い、刀から手を離し、横へとローリング。 飛び退いた場所に攻撃が通った。 俺「頃合いだな!」 蹴り飛ばして転ばせていた2体も立ち上がり、状況は悪くなるばかり。 途中、突き刺したネウロイが消滅したことで、地面に転がっていた刀を拾いつつ走り、小道から再び森の中へと入る。 当然、ネウロイらも追ってくるが、木の多さと、移動する目標に照準はうまく合わない。 俺「おらよっ!」 逆に、足並みが崩れたとみると、うまく木々を遮蔽物にして近寄ってきた俺に各個撃破されてしまう。 残りは3体。 俺「さんざ姉御に森の中は走らされたんだ、負けるか!」 動きが制限され鈍るネウロイとは違い、俺の機動力は鈍らない。 俺「ネウロイはいいな、血とかが出ないから刀の切れ味が鈍りにくい」 残り2体。 俺「これで最後だ!」 左右のステップで攻撃をかわすと、居合の形で刀を構える。 俺「その首……置いてきやがれえええ!」 目にもとまらぬ居合の剣筋が、見事に人型ネウロイ2体の首の部分を翔け抜けた。 俺「おっと、いかんいかん」 背の鞘に刀を仕舞うと、ぱんぱんと手をはたく。 俺「ネウロイは消えやがるから、首なんか残らなかったな」 森の中でのゲリラ戦。 勝利の女神は俺へと微笑んだ。 俺「よっ」 クルピンスキー「やぁ、お帰り。どうだった?」 俺「この通り、余裕だな」 墜落現場に戻ってみると、大分調子が戻ったのか、クルピンスキーは近くにあった木にもたれかかる形で座っていた。 クルピンスキー「そのわりには、大分どろんこみたいだけど?」 俺「はっ、ネウロイどもと遊んでやっただけだ。ガキの相手は疲れる」 クルピンスキー「ふふっ、それはよかった」 俺「何回もやりたくはないけどな、っと」 どっかりとクルピンスキーの横に俺も座り込む。 クルピンスキー「でも、これで待ってればいいんだろう?」 俺「もちろん、そのはず……」 だが、言いかけたところで森の木々がなぎ倒される音が聞こえてきた。 どこに隠れていたのかという数の鳥が空へ飛びあがる。 俺「……だったんだけどなぁ」 森を蹂躙し、一気に姿を見せたのは、四本の脚を持って大地を這いまわる戦車型ネウロイ。 その砲塔がこちらへ向く。 クルピンスキー「やれやれ、大ピンチって奴じゃないか。どうする?」 俺「わかってんだろ? いくらなんでもこりゃ逃げられねぇよ」 クルピンスキー「じゃあ、二人そろってあの世行き……かい?」 俺「そうも、行かねえんだよな……」 ゆっくりと立ち上がると、俺は再び刀を抜き、正眼に構える。 俺「戦車が出てきたからって、そうほいほいと負けましたと言ってられるかぁ!!」 一気に走り出す。 もはや破れかぶれとしか思えないその動き。 戦車型ネウロイは、ウィッチとはいえ重火器を持たずたった一人でなにが出来るのかとばかりに俺の出方を見ていた。 俺「だいたい、上から見下すんじゃねえ!」 向かう先はネウロイの右足。 俺「ネウロイの分際で、人間様をよおおおおおお!」 刀を振りかぶると思い切りそれを振るう。 俺「さっさと……地面に這いつくばりやがれえええええ!!」 木の幹程もあろうかという太いネウロイの足。 先ほどまでの人型ネウロイとは違い、固い。刀が途中で止まりそうになる。 だが、かつて雷神を切ったために千鳥から改名された名刀雷切は、ここにきて鋭さを増すかのように持ち主の意思をくみ取る。 俺「でりゃあああああ!!」 刀が振りぬかれると、ネウロイの右足は切断されていた。 これにはたまらずネウロイも体勢を崩して大地に伏してしまう。 俺「へっ、ざまぁ」 片手の中指を立てて見下してやる。 こうなってはネウロイも先ほどまでの余裕を見せていられず、砲塔を俺のいる方向へと向ける。 俺「おっと、こりゃ失礼」 もちろんそれに俺は気付き、余裕をもって逃げだす。 体全体で旋回できないので、後ろの方へ回れば、前方についている砲では俺を狙えないからだ。 俺「残念だが当たらない……っ!?」 ネウロイが放った一撃は、俺から離れた方向へ飛ぶ。 思惑通りの展開に、俺は余裕の笑みを浮かべていたのだが、着弾の瞬間驚きに目を見開いた。 俺「ぐぅああっ!?」 爆風と飛び散る破片に体が煽られ、吹き飛ばされた。 俺「榴弾……かよ…………」 全身に傷を負い、地面に放り出された格好のまま、うめく。 なんとか右手に握った刀は手放さずにすんでいたが、体は殆ど言うことを聞かない。 そしてなにより、 俺「左腕が……くたばり、やがった……」 どうやら骨がやられたらしく、左腕はぴくりとも動かなくなっていた。 足を一本失ったものの、なんとか残った三本の足で立ち上がったネウロイが、ゆっくりと体を回転させ、俺の方へ向く。 俺「くそ……」 刀を杖にして、無理やり体を起こすが、立ち上がるまでにはいかない。 ネウロイの砲塔が逃すことなく、俺を捉えた。 俺「もう……ダメか…………」 そう思い、目を閉じようとした瞬間だった。 インカムから、涼やかな声が聞こえてきた。 アウロラ『よくやったわサムライ。後は任せなさい』 同時に、大きな銃声が響いた。 戦車型ネウロイがアウロラのラハティL-39に撃ち抜かれる。 俺「……遅ぇよ」 白い破片となって消えるネウロイを眺めながらそう呟き、ふっと力が抜けて地面にどさりと倒れ伏した。 そのまま俺の意識は深く沈んでいった。 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/cerberus2ch/pages/1231.html
遠隔UN レインウィッチ レインウィッチ MAX Lv 35 性別女性 必要統率 6 HP AT DF TOTAL 初期能力(純正品) 550 1260 780 2590 LvMAX時能力(純正品) 2200 4200 2600 9000 純正継承値 + 0 + 0 + 0 スキル --- 売却価格 1820マーニ 入手経路 無料召喚(ブロンズ、シルバー、ゴールド) 召喚セリフ 図鑑テキストあ、ほらほら。ほんの少しだけど雨が降ってきた! この調子ならすぐに干ばつの問題も解決できちゃいそう! と、思いたいとこだけど、まだまだ私の力だけじゃ足りないかも。……神様、お願い。私に力を貸して……。 レアリティ一覧(嵐の魔術師)※ランクアップ不可 ランク キャラクター名 Lv 統率 スキル ノーマル クラウドウィッチ 25 3 --- Uノーマル レインウィッチ 35 6 --- レア サンダーメイジ 45 10 味方AT +5% 初期 ★ Sレア ストーミーオラクル 55 15 味方AT +5% 初期 ★ Uレア ライトニングメディウム 65 20 味方AT +10% 初期 ★ SKレベル 5☆☆☆☆☆ 10★★★★★ 15★★★★★ 20★★★★★ 25★★★★★ 30★★★★★ 35★★★★★ →に近づくほど発動率がUP(効果は変わらない) コメント
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1502.html
ラル『状況を確認する』 高度6000mの空を飛ぶ6人のインカムからラルの声が聞こえる。 まだ調子は悪そうではあるが、確かな戦場の緊張感が言葉にはあった。 ラル『報告によればネウロイは編隊を組んでいるという』 今ばかりは軽口の目立つクルピンスキーも俺も静かに耳を傾ける。 ラル『だが、中型が3機に小型が10機程度らしい』 直枝「なんだよ豆鉄砲ばっかか。張り合いねーな」 日頃から大型を落としてなんぼと言って憚らない直枝が不満を漏らした。 あまりの正直さと現状と不釣り合いな言葉に、皆から笑みがこぼれる。 ラル『ふふっ、そうだな。これっぽっちでは私たちを相手にしようというには張子の虎でしかない』 だが隊長であるラルは窘めることをしない。 それどころかその声音から、不敵な笑みを浮かべる彼女が容易に頭に浮かんだ。 ラル『現場指揮はクルピンスキーに任せる!』 二日酔いとは思えない力強い言葉が耳朶を打つ。 ラル『私からの502諸君への命令はただ一つだ』 一瞬息を飲むかのような間が空き、 ラル『空にネウロイの墓標を刻んでやれ。もちろん、仲間外れは作ってやるんじゃないぞ?』 打って変わって静かな、しかし力強い声が6人を奮い立たせる。 ラル『……返事は?』 顔をお互いに見たわけではない。だけれども、皆は全員が同じ笑みを浮かべていることをなんとなく悟った。 6人「了解!!」 それは、笑みだ。 揃った返事に満足そうな笑みをラルは漏らす。 ラル『よろしい。では吉報を待つ』 一言を残しインカムは沈黙をした。 次いで声をあげたのは現場指揮を任されたクルピンスキーだった。 クルピンスキー「さぁて、ネウロイ達をお出迎えする前にざっと確認しようか」 飄々とした普段通りの声には、どこか安心させるものがあった。 クルピンスキー「丁度6人だし、ロッテ3つに分けるよ。まずはナオちゃんと定子ちゃん」 直枝「おう」 下原「わかりました」 前者は鷹揚に、後者は引き締まった表情でうなずく。 クルピンスキー「次はニパ君とジョゼ君」 ニパ「了解」 ジョゼ「はい」 にっと笑みを浮かべる少女と、ちょっぴり緊張の面持ちで答える少女。 クルピンスキー「それと……」 相変わらずの微笑みを湛えたまま、クルピンスキーは俺に顔を向ける。 クルピンスキー「君は私の二番機ってことになるけどいいかな?」 俺「全然かまわないぜ。俺としてもその方がやりやすいしな」 なんということもなく、にやりと不敵な笑みを返す。 クルピンスキー「そうかい? なら安心だね」 俺「ただ……」 クルピンスキー「ただ?」 俺の言葉にちょっぴり首を傾げる。 俺「ただ、景気づけの酒がないってのが残念だけどな」 クルピンスキー「ふふっ、なるほどね。それだけ余裕があれば大丈夫そうだね」 小さく上品にクルピンスキーが笑う。 女性らしさ、というものを意識しているとは思えない彼女なのだが、どこかくすりと笑う様には色気がある。 そこまで考えて、もうすぐネウロイと一戦やるというのになにをバカなことを、と慌てて思い直し、ごまかすように背負った扶桑刀『雷切』の位置を調整した。 下原「1時の方角に敵影!」 叫ぶような声が再び緊張をもたらす。 固有魔法に遠距離視がある下原の索敵能力は、魔眼持ちの坂本美緒に鍛えられたこともあり502の中ではトップクラスである。 下原「距離4000!高度は約5500!」 矢継ぎ早に告げられる情報を聞きながら、編隊が戦闘に備え整えられる。 下原「中型が3機と、小型が12機!」 クルピンスキー「ラッキーなことに優位高度は私たちにあるみたいだね。じゃあとりあえず、最初の攻撃で相手の核になってそうな中型を各ロッテ一機ずつ潰しちゃおう」 6人「了解」 戦闘直前の緊張が身を包む。 徐々に距離が詰まり、下原以外のメンバーにもネウロイの機影が目視できるようになった。 それは同時に、ネウロイからもこちらが見つかったことを意味し、目に見えてネウロイたちの動きが慌ただしくなってきた。 クルピンスキー「さて、あんまり私の柄じゃないんだけど……」 ふぅと一息をつく。 クルピンスキー「それじゃあみんな、お留守番の隊長殿達の期待と、お給料の分くらいはきっちりお仕事してあげよう!」 その言葉と空を切り裂くように振られた腕により、戦いの幕が上がる。 直枝「一番槍はもらった!」 接近・攻撃・破壊が戦闘三原則な直枝がいの一番にネウロイの編隊へと急降下する。 次いで彼女の僚機である下原が続く。 ニパ「私たちも行こうかジョゼ」 ジョゼ「準備おっけーです」 ニパ「よし、そんじゃ攻撃開始!」 さらに続くようにニパとジョゼのロッテが襲い掛かる。 クルピンスキー「やれやれみんな元気だね、負けてられないなぁ」 笑みを漏らしながら、MG42をしっかりと構えなおす。 クルピンスキー「ちゃんと、私についてきてよね?」 俺「任せとけ」 九九式二号二〇粍機銃四型を掲げて、言葉を返す。 俺「後ろは振り向かなくていいぜ」 クルピンスキー「ふふっ……その言葉、信じとくよ?」 淀みのないしぐさでウインクを一つ残し、ネウロイの編隊へ猛禽のごとく襲い掛かる。 その後ろにつき、俺も降下した。 すかさずネウロイから幾条ものビームが発射されるが、シールドを張ることもなく、赤い光の隙間を華麗に通り抜ける。 クルピンスキー「残念だけど、逃さないよ? 女の子もネウロイも、ね」 狙いをつけられた中型は射線から逃れようとするが、高度を速度に変えたウィッチを引きはがすことはできない。 うまく各ロッテがそれぞれ中型を出足で潰しにかかれていた中、二番機としてクルピンスキーの後方につける俺も彼の戦いを開始していた。 俺「はっはぁ、邪魔だぁ!!」 中型を追うクルピンスキーを狙おうとする小型を機銃で撃ち払い、時にはシールドで彼女に向かうビームを受け止める。 機銃の射線にネウロイとクルピンスキーが共に重なれば、機銃を背にかけ、 俺「おらぁっ!!」 一気に急接近背負った鞘か雷切を居合で一閃。小型ネウロイをコアごと真っ二つにする。 消え去るネウロイの白き破片の中を突っ切りながら、口笛をひと吹き。 俺「すっげえ切れ味……小型相手とはいえ、さすが姉御が名刀って言っただけあるわなぁ」 感心はするが、隙は作らない。 素早く雷切を鞘に仕舞うと、再び機銃を手に取る。 俺「これでも姉御の二番機をやってたんだ……舐めるなよ!」 ネウロイへと狙いをつける。 もう慣れ親しんだ雷電のエンジン振動に、心地よさすら感じた。 クルピンスキー「さて、これで……君は終わり!」 MG42の弾丸が装甲を削り、ついに中型のコアを露出させる。 最後の最後で身を捩るようにめちゃくちゃな機動を取るが、クルピンスキーがそれで狙いを外すことはなく、弾丸がコアを貫いた。 クルピンスキー「ま、こんなものかな」 空中で静止すると、優雅なしぐさで帽子の位置をなおす。 俺「よっ、さすがの手際だな『プンスキー伯爵』」 クルピンスキー「ふふっ、ありがとうって言っておこうかな」 二人は背中合わせで空に浮かび、言葉を交わしあう。 クルピンスキー「それに、君もいい援護だったじゃないかい」 俺「なぁに、俺はお前のケツばっか追いかけてた女々しいネウロイを叩き落としてただけだ」 クルピンスキー「あれ? 今の君は私のおしり追いかけてるんじゃないのかな?」 俺「さぁてなぁ、俺はあんたの尻尾しか見てなかったからな」 クルピンスキー「ふーん、本当かい?」 俺「そのついでに尻尾の付け根らへんが目に入ったかもしれないけどよ」 クルピンスキー「おやおや男の子だね、っと……」 二人が同時に全面にシールドを張る。 前後から押し迫る赤いビームを、両者が張った青いシールドが防ぐ。 クルピンスキー「私のは見られて恥ずかしいおしりじゃないけど、そればっかりじゃなくてお仕事もよろしくね?」 俺「ははっ、りょうかい伯爵」 クルピンスキー「それじゃ残りの」 俺「お掃除といきますか?」 同時に、二人は左右に飛びのく。 それまでシールドに防がれていたビームがぶつかり爆発を起こす。 クルピンスキー「残念だけど、私が女の子を落とすのはともかく、ネウロイに落とされる気はさらさらないんだ」 一瞬でビームを放っていたネウロイの背後に回り込む。 俺「もう、酒も出ない退屈な宴は終わりだ!」 そして同時にそれぞれの機銃が火を噴いた。 直枝とニパのロッテも無事に敵の中型を撃破、小型は全員で掃討し終わり、いつものことながらニパのストライカーから煙が出たくらいで問題なく戦闘は終わった。 ラル「今日はみんなご苦労だった!」 その日の夕飯の席、もうすっかり二日酔いから立ち直ったラルが言う。 からからと笑っているラルとは対照的に、ロスマンとサーシャは苦笑い。 ラル「それとだな。夕飯前で悪いが一つ話しをしなきゃならないんだ」 少々居心地悪そうに後頭部をかく。 ラル「まあ、本当はもっと早めに決めておくべきだったんだが……」 直枝「いいから早く話てくれよ。オレはもう腹減ったんだって」 ラル「ああ、わるいわるい」 不満気に足をぶらぶらとさせる直枝を、微笑みかけて宥めてから、ラルは一つ咳払いをする。 ラル「こほん。あー、昨日無事に俺中尉が配属された。そういうわけで、俺の運用をはっきりさせておきたい……まぁ、先に実戦が来てしまったわけだが」 隊員に小さく笑いが広がった。 それが収まるを待って、ラルは続ける。 ラル「過去の戦績を見ても、俺は二番機経験が殆どで、扶桑での司令官の方も『二番機としてこきつかってくれ』と助言を残してくれている」 俺「いや、二番機が慣れてるのは確かだけど、安奈ちゃん……」 クルピンスキー「ふふっ」 つい漏らした俺の呟きは、隣に座っていたクルピンスキーにだけは聞こえていた。 ラル「そこでだ、もう今日ロッテを組んでたみたいだし、俺にはこのままクルピンスキーの二番機についてもらおうと思う」 順番に、俺とクルピンスキーの顔をラルは覗き込む。 ラル「二人とも、それでいいか?」 同時に無意識に隣を見たのか、クルピンスキーと俺の視線が交差した。 なんだか楽しくなって、笑みを交わしてから、ラルに向き直る。 俺「俺はかまわないっすよ」 クルピンスキー「私はかまわないよ」 言葉も同時だった。 それを聞いたラルは満足そうに頷く。 ラル「よし、なら問題はないな! なら、飯にするか!」 直枝「よっしゃ!」 まってましたとばかりにご飯に飛びつく直枝。 いつもは一言苦言を呈するサーシャも、今日は自分の失態で苦労をかけたとわかっているからか、やれやれと首を振るだけですませた。 ロスマン「あなた大丈夫なの? あとで『やっぱり私、女の子と一緒じゃないとやる気がでないよ』とか言い出さない?」 俺とは反対側のクルピンスキーの隣に座っていたロスマンが彼女の脇を肘でつついてきた。 クルピンスキー「あれ? もしかしてエディータ妬いてる?」 ロスマン「はぁ?」 クルピンスキー「いやーごめんごめん。君の気持ちも考えないで悪いことしちゃったね……でも大丈夫! さみしい時はいつでも私のベッドにウェルカムだからね!」 ロスマン「あー、あんたはいつも通りねぇ……俺君、こんな伯爵だけどよろしくね」 クルピンスキー「もう、恥ずかしがることないのに……」 ロスマン「……いや、ほんとごめんね、こんなんで」 綺麗な笑顔で両手を広げてみせるクルピンスキーをスルーして、ロスマンは俺に話しかける。 口の中に残っていたヴルストをゆっくりと飲み込んでから、俺はロスマンにぐっと親指を立てた。 俺「大丈夫っすよ。曹長の伯爵を盗る気はないですから」 ロスマン「そっかそっか、なら安心……って、私の伯爵ってなによ!」 俺「あれ? じゃあもしかして、曹長が伯爵のもの?」 クルピンスキー「え、じゃあお持ち帰りしていいの!?」 ロスマン「もっと違うから! あとニセ伯爵は黙ってなさい!」 小さい体を精一杯に使って、腕を振り上げ怒るロスマン。 子どものような姿につい俺とクルピンスキーは笑い出した。 ラル「ロスマン、飯の途中に立ち上がるなー」 ロスマン「ぐっ……」 原因がわかっているのだろう、にやにやと笑いながら注意してきたラル。 ロスマンは彼女を睨みながら、ぶつぶつと文句を言いながら座る。 クルピンスキー「かわいそうなエディータ……今晩慰めてあげようか?」 ロスマン「誰が余計に傷をつくりに行くって言うのよ!」 俺「なら、また飲む?」 ロスマン「飲みもしないっ!」 クルピンスキー「じゃあ、一緒にシャワーでも……」 ロスマン「行かないっ!」 俺「嫌なことは酒で忘れるのが一番っすよ?」 ロスマン「誰のせいよ!」 クルピンスキーと俺の、出会って一日しか経ってないとは思えないコンビネーションに、ロスマンは面白いように遊ばれてしまった。 三人の出来の悪いコントを眺めながら、一人ため息をつく少女が一人。 サーシャ「まともな人だといいなって思っていたのに……」 ラル「確かにありゃ、クルピンスキー系だなぁ」 サーシャ「はぁ……」 戦闘隊長の悩みは尽きないようだった。 木が軽くたたかれる音がした。 クルピンスキー「おや、こんなところにいたんだ」 俺「ん?」 ほとんどが寝静まった夜半の食堂、小さな明かりの下で一人安ビールを飲んでいた俺のところへ、クルピンスキーがあらわれた。 開けっ放しにしていたドアにもたれかかるように立つ彼女は、昼間の制服姿ではなく、ゆったりとした長ズボンにシャツ一枚というラフな格好であった。 俺「どうしたんだ伯爵?」 クルピンスキー「どうしたもなにも、君を探してたんだよ。部屋にいなかったからね」 投げかけられた疑問に笑みを浮かべると、そのまま俺の向かいの席に座りこむ。 クルピンスキー「今日、君うちでの初戦闘で初戦果だったでしょ? だから、軽くお祝いに、ね」 机にどんと置かれたのは、一本のワインの瓶。 どうぞ、と伯爵が手で示したので手に取り、ラベルを確認する。 俺「シャトーラトゥールの赤……1934年もの……」 クルピンスキー「私が個人的に持ってるお酒のうちの一本だよ」 俺がラベルを見ているうちに新しいグラスを二つ取ってきたクルピンスキーが、シャトーラトゥールを受け取ると、その両方に注ぐ。 クルピンスキー「はい」 俺「本当にいいのか? こんな時に飲んじまって」 差し出されたグラスを受け取ろうとして、その前に確認をする。 クルピンスキー「ふふっ、全然かまわないさ。お酒は美味しく一緒に飲める人と一緒に飲むのが一番だからね。まあ、本当は食事と一緒に飲むのが一番だったんだけど」 俺「はっ、まだ短い付き合いなのにそこまで買ってもらえたんなら、断るわけにはいかねぇな」 素直にワインの注がれたグラスを受け取った。 グラスを掲げ、心もとない明かりに透かすと、濃いルビー色が光を受けた。 クルピンスキー「それじゃ、乾杯しようか?」 俺「おう」 お互いにグラスを掲げる。 クルピンスキー「君の502での初戦闘と初戦果を祝って」 俺&クルピンスキー「乾杯」 静謐な夜の一室に甲高い音が響き、ワインが波打つ。 口元に寄せると鼻に入るのは、黒色フルーツの、凝縮されていてかつ溌剌とした香り。 舌に乗せれば、体の内から熟した果実の弾けるような香りが広がった。 俺「うまいな……最高だ」 クルピンスキー「ふふっ、そう言って貰えれば嬉しいよ」 くすりと笑うと、机の上に身を乗り出すようにクルピンスキーは座り直した。 クルピンスキー「あ、それとなんだけど」 俺「なんだぁ?」 そして、爆弾を投下する。 クルピンスキー「うちの部隊だとどの子が好み?」 俺「ぶっ!」 口に含んでいたワインを吹き出すことはなく堪えることはできたが、変わりに気管に入ってしまい俺はむせてしまった。 俺「げほっ! げほっ! 突然、げほ……なにを……」 ちょっとばかり恨みがましい目でクルピンスキーを見るが、彼女は至極楽しそうに目を細めるだけ。 クルピンスキー「えー、だってさ。魅力的な女の子一杯だと思わないかい? ナオちゃんは、小っちゃい体とあばれんぼうさんな性格のギャップがたまらないし、 定子ちゃんは時々変になるけど、ザ・お嫁さんって感じで男の子の理想だろうし、 ニパ君はボーイッシュな中に隠された繊細な女の子らしさに凄くそそられるし、 ジョゼ君はずっと一緒にいてあげないと寂しくて死んじゃいそうな薄倖さがあるし、 エディータはあの小さくて白くて細い体をぎゅっと抱きしめて守ってあげたくなるし、 熊さんは真面目な委員長っぽい雰囲気がいじわるしてかわいがりたくなるし、 ラルはこう見ればわかる通り大人のお姉さんの色気むんむんって感じだし、 これだけより取り見取りなら、一人くらい好みな女の子はいると思うんだよね」 つらつらと淀みなく502の隊員の女の子の魅力について語りだすクルピンスキーに、俺は苦笑いするしかなかった。 しかし、ふとあることに気付く。 俺「おいおい、502の女の中には伯爵は含まれてないのか?」 クルピンスキー「え? 私?」 ぱちくりと目を瞬かせる。 クルピンスキー「ありゃ、もしかして私が好みって言いたいの? こまったなぁ。こんな人気のない夜に二人っきりじゃ襲われちゃうじゃないか」 そうは言うが、口元に浮かんだ悪戯な笑みを見るとその本心は簡単に理解できる。 俺「ばぁか。とりあえず俺が言いたいのは、お前も女だろってことだけだ」 クルピンスキー「ふふっ、そりゃあ残念、とでも言っておこうか?」 俺「調子いいなぁ、おい」 ただ、薄明りに浮かぶ、ワイングラスを傾けるクルピンスキーは、綺麗だと思えた。 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/bwm_synthesis/pages/141.html
322:睡蓮 2006/03/14(火) 23 59 30 ID hntx4DVIO ウィッチボトルの作り方 なんでもいいので蓋がしっかり閉められる瓶を用意して下さい。 小さな瓶でおKです。 いらない鏡を割って(100円ショップ等で買っても良いです)割れた破片を瓶に入れます。 次に粒の黒こしょう、クローブなど香りの強い香辛料も瓶に入れます。 そしてペンチなどで折り曲げた釘を数本瓶に入れ、蓋をしてできあがりです。 これを自分の部屋の窓の所に置いておくと反作用や他者からの魔術の影響、 雑霊などの悪影響、悪いジンクスを阻む効果があります。 私もリビングと自室の窓に小さい瓶で作ってあります。お試し下さい(^-^) 489 :本当にあった怖い名無し 2012/10/22(月) 18 08 56.87 ID YdEaTWu50 ちゃんとした理由と効果があってアレンジを加えるなら全然いいんだけどな 術の理屈がわかってる人間なら独自のアレンジを加えてる人も結構いるし なんとなくの思い付きでアレンジしたところで何の意味もないばかりか 本来の術の効果すら期待できなくなるだけだが 490 :本当にあった怖い名無し 2012/10/22(月) 18 10 28.05 ID LEtWl1Yu0 海外でみるウィッチボトルでよくあるのが塩 塩を入れる人もいるんだよね きちんと意味を理解して入れているし、納得出来ていれば過度のアレンジでないのなら良いと思うんだよね これについてはお護りなわけだし 350:本当にあった怖い名無し 2010/02/19(金) 17 24 34 ID aeSkEIJ30 オマジナイという範囲を少し超える話になるが、 魔術(魔女術)の世界では 「自分が原理を理解したモノしか効果が無い」 という原則がある。 ので、ウイッカン(ウイッチという用語は避ける人が多い)ボトルに入れるものは 何の象徴であるか、何の効果がある(とされている)か、出来ればその由来などを 答えられるものを入れていくものだとされている。 塩は腐敗を防ぐという意味で穢れを避ける意味が西洋東洋問わずにあって 判り易いものの1つだから入れたいところだね。 (自分は、岩塩がいいという流派だが、海の塩でも合成塩でも効果は変わらんと思う) 489:本当にあった怖い名無し2009/09/12(土) 14 18 41 ID z4O1+a/pO 私が作ったものはこんな感じです クギも小さいです 瓶全体 中身 (※画像のものは、釘ではなく螺子) (※こちらが釘) 瓶"" 347:本当にあった怖い名無し 2006/03/29(水) 20 46 52 ID AEe50wBH0 コルク栓とかではなく、瓶詰めに使われているような普通の蓋の瓶でよいですか? 353:睡蓮 2006/03/29(水) 20 59 15 ID 54KagEC+O 蓋ができれば何の瓶でもおK(^-^) 243:本当にあった怖い名無し 2006/04/29(土) 19 36 21 ID 5HlksD1iO ウィッチボトルの作り方で質問です、 ビンの大きさに適切なサイズはあるのでしょうか? 直径7センチ高さ8センチのビンを用意したのですが大きすぎるかな・・・。 中に入れる物の適量もピンと来ず・・・。 決まりみたいなものは無いと思いますが、 睡蓮様の“これくらいがいいですよ”というのがあれば教えて下さい・・・。 340:睡蓮 2006/05/03(水) 22 03 57 ID 8GHYzdVGO ビンの大きさはおK!中身は1/3位入れて下さい(^-^) 520:山背風 2009/09/14(月) 16 39 21 ID Xvry4UUe0 いやw、あくまでそう言う考え方もあるよって話、 術自体にそういう表記も無いし括りも無い、本人が一番納得出来る形で良いと思うよ ただ陶器となると…、ガラスの瓶って書いてあるって事は 「中身が見えるように」しないといけないお呪いの可能性も無きにしも非ず 釘 814:本当にあった怖い名無し 2006/10/01(日) 21 46 08 ID 6LmmZzVu0 ウィッチボトルを作るために釘を買いにいったのですが 又釘(U字釘)でもOKでしょうか? 最初から曲がってるので曲げる手間がはぶけるな〜って思ったんですが(笑) ただ、両端とも尖ってるのでそこが気になってます。 どうかアドバイスお願いします。 818 睡蓮 2006/10/01(日) 22 38 59 ID ydDL6tJXO やはり釘は自分の手を使って曲げたものが良いですよ(^-^) 491:本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 19 11 23 ID 60As9wPd0 あれ・・・これ釘じゃなくてネジじゃね? 英語とかだと同じ物だっけか? 493:本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 21 09 10 ID z4O1+a/pO これも釘だと思いこんでた、吊ってくる 514:本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 00 42 43 ID PTsM4+V+0 今からウィッチボトル作ろうと思うのですが、 釘は真鍮製の物と、 鉄製の物(共に2,5cmくらい?)があるのですが、どちらのほうがよいでしょうか? 515:山背風 2009/09/14(月) 01 25 53 ID Xvry4UUe0 俺は釘は鉄製の物を使えば良いと思う 鉄と胡椒は万物照応で火星に照応するし(火星は戦いの護符、魔除けにも使われる)、 ケルトだかどっかでは悪さをする妖精は鉄製品を嫌うとも言うしネ 516:本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 11 59 17 ID PTsM4+V+0 まじすか・・・もう面倒くさいし両方使って入れちゃったよ・・・ 520:山背風 2009/09/14(月) 16 39 21 ID Xvry4UUe0 いやw、あくまでそう言う考え方もあるよって話、 術自体にそういう表記も無いし括りも無い、本人が一番納得出来る形で良いと思うよ 鏡 477:本当にあった怖い名無し 2009/09/12(土) 00 11 47 ID AGTYmfsf0 ウィッチボトル作成時に鏡を安全に割る良い方法は、ありますか? 478:本当にあった怖い名無し 2009/09/12(土) 00 53 55 ID z4O1+a/pO 折り込み広告に鏡を包んで、 それを地面に置いてカナヅチで一撃した 玄関先でやりました 中身の分量 446:本当にあった怖い名無し 2006/03/30(木) 21 03 42 ID FwC+LooT0 まとめにある手順通りではなく 釘→黒胡椒→クローブ→砕いた鏡 この順で投入したのですが大丈夫でしたでしょうか? それぞれの分量は関係ないですか? 447:魔女 2006/03/30(木) 21 09 28 ID V8zIzgcV0 ウイッチボトルはどの順番で入れるか、分量などは関係ないですよ。 胡椒の実 481:本当にあった怖い名無し 2009/09/12(土) 01 30 25 ID 60As9wPd0 胡椒の実はどうすれば良いでしょうか? 粒なので、調味料のところには無いし、どんなところにいけば良いでしょうか? あと、瓶はどんなモノを用意すれば良いでしょうか? まとめには三分の一ほど入れるとかいてありましたが、この比率は 他の瓶でもOKでしょうか? 蓋はコルクの様な物で良いのでしょうか? 482:本当にあった怖い名無し 2009/09/12(土) 01 49 52 ID gOLNwf/D0 胡椒の実は、スーパーの香辛料売り場。 どうしても無ければ、ブラックペッパー ホールとかで 検索すれば通販で買えるところが出てくるはず… 瓶も、100円ショップにありませんか? ジャムの空き瓶でも いいと思う。比率はどの瓶でも同じかと… ふたが出来れば何でも良いと、まとめにあった。 489:本当にあった怖い名無し2009/09/12(土) 14 18 41 ID z4O1+a/pO 私は百均の調味料コーナーで買いました お菓子のグミのように、 チャック付きの小袋で売ってました クローブ 343:本当にあった怖い名無し 2010/02/17(水) 15 30 27 ID C75PoPxq0 みんなウィッチボトルに入れるクローブは粉末を使ってる? まとめサイトの画像みたいな粉末じゃないクローブが見つからない 344:本当にあった怖い名無し 2010/02/17(水) 22 06 06 ID dWwfw24N0 クローブ、S Bの朱色のキャップの瓶入りとかで売ってないかな? ウィッチボトル作ってないけど、自分が作るときはホールにすると思う。 44 :本当にあった怖い名無し 2012/08/04(土) 16 44 47.77 ID IxiiigAL0 葉っぱのクローブがなかなか見つかりません 某密林で販売している小さい棒状?のクローブでも代用は可能でしょうか? 45 :本当にあった怖い名無し 2012/08/04(土) 17 03 58.36 ID XzIdCo2o0 それでOk 香辛料 55:本当にあった怖い名無し 2009/12/09(水) 01 33 50 ID mEJyHiK60 ウィッチボトルに入れる香辛料って香りの強いものだったら 黒コショウとクローブの他に入れてみても大丈夫かな? キッチンを探ってたらレモングラスとタイムを見つけたんだけど これから料理にも使わないだろうし捨ててしまうのはもったいない… 58:本当にあった怖い名無し 2009/12/09(水) 15 47 01 ID HNmek7q10 入れる香辛料は黒胡椒とクローブだけでいいと思います。 348:本当にあった怖い名無し 2010/02/19(金) 15 43 27 ID TF6kCuWB0 ウィッチボトルでネット検索してみたけど クローブ、黒胡椒以外にシナモンとか塩入れてる人もいるんだね 349:本当にあった怖い名無し 2010/02/19(金) 16 47 57 ID JOwnPUwc0 自分もググってみた>ウィッチボトル バラの花びらを入れたり、いろんなバージョンがあるみたいだね 占い師の人がイギリスで買ったって云うウィッチボトルに塩が入ってるのを見ると、 塩も入れた方が良いのかなと思うけど、どうなんだろうね 352:本当にあった怖い名無し 2010/02/19(金) 21 56 27 ID FNtpNNQN0 塩は日本にも馴染み深いもんね シナモンは浄化の意味があるってどこかで見た気がしたけど記憶が曖昧 47 :本当にあった怖い名無し 2012/08/05(日) 09 25 39.03 ID 2FVHxTuw0 クローブがないからローレル入れてしまった 49 :本当にあった怖い名無し 2012/08/05(日) 12 52 30.50 ID bjQ4RQM/0 ローレルも香りが高めの香辛料だし、大丈夫 レシピ通りだと思うよ ただ、代用とかこれでいっか みたいな気持ちだとどうかとは思うけどね これでいい、ではなく、これが良いと思った!ということが大切 50 :本当にあった怖い名無し 2012/08/05(日) 14 36 07.34 ID 2FVHxTuw0 クローブなど、香りの強い香辛料と記載されていたからクローブに限らずって事だと解釈してた 入れ忘れた 929:本当にあった怖い名無し 2010/09/04(土) 13 09 45 ID Bqwu+nkd0 最近良くないことが続くので 昨日ウィッチボトルを作ったのだけれど 割れた鏡を入れ忘れた・・・ 全部新しいもので作り直した方がよいですか? 930:本当にあった怖い名無し 2010/09/05(日) 09 02 36 ID Gxtd3v210 ウィッチボトルってこれを必ず入れなきゃって決まりはないはず。 でも鏡入れ忘れたことが気になってしょうがないなら 作り直したら? 余った材料 514:本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 00 42 43 ID PTsM4+V+0 今からウィッチボトル作ろうと思うのですが、 割った鏡や胡椒の粒などの余った物はどうすれば良いのでしょうか? 土に埋めるべきでしょうか? 515:山背風 2009/09/14(月) 01 25 53 ID Xvry4UUe0 胡椒は潰して料理に使えばいい、鏡は普通に不燃ゴミでOKだと思う いつから効果が出るのか 693 :本当にあった怖い名無し:2012/06/28(木) 09 42 27.74 ID E8MyvMPEO ウィッチボトルを作ったんだけど、効き始めはいつ頃あたりから効くのかな? 694 :本当にあった怖い名無し:2012/06/28(木) 10 55 24.46 ID mFOAUzHV0 置いたらすぐにでも 自分にかけた術 451:本当にあった怖い名無し 2009/09/08(火) 01 18 56 ID 4kBS06E10 ウィッチボトルを作った後に、自分で自分に術をかけた場合でも 跳ね返してしまうのでしょうか? それとも、他人からの呪い限定で跳ね返すのでしょうか? 452:本当にあった怖い名無し 2009/09/08(火) 11 23 06 ID DvacEEMOO ウィッチボトルは自分を守るためのものだから自分に呪うのはOKでは? 453:本当にあった怖い名無し 2009/09/08(火) 20 11 11 ID 4kBS06E10 なるほど、自分にかける術にはウィッチボトルの効力は競合しないみたいですね。 守備のことを考えると、とても魅力的なので、ウィッチボトルさっそく作ってみます。 {351:本当にあった怖い名無し 2010/02/19(金) 17 30 49 ID aeSkEIJ30 ついでに、もう1つ。少し前のレスにあったけど} ウイッカンボトルは、自分に向けられた呪い、害意をそらせる為のものであって 呪術(含むオマジナイ)の反動を軽減させる効果は一切無いものだと思っておこう。 持ち歩きたい 517:本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 12 01 43 ID PTsM4+V+0 陶器の小さな小瓶(親指の第一関節くらい)があるのですが、 コレに別に蓋を買ってきて、ウィッチボトルにして常に持ち歩く、 といった手段は有効だと思いますか? 余った物で↑を作ろうかなと思ったのですが、透明な、 蓋と一緒にある瓶でないと駄目でしょうか? 518:本当にあった怖い名無し 2009/09/14(月) 13 01 31 ID ifZ0B4Kq0 おまじないの観点からのアドバイスじゃないんだけど、 釘や割れた鏡を入れた陶器の持ち歩き…… 割れたときに危険ですってば。やめましょう。 同居者から身を守りたい 318:本当にあった怖い名無し 2010/02/09(火) 21 37 32 ID N45s3WXe0 ウィッチボトルを作ったのですが 同居している身内から悪意をぶつけられてて+そいつを呪ってる場合 どこに置けばいいのですか? 他人からの悪意は窓辺に置くを防げるみたいですが 同居人からの悪意を防ぐのに適した設置場所を教えてください 319:本当にあった怖い名無し 2010/02/09(火) 23 34 03 ID PKyrYJcL0 自分以外はみな他人。そのままでよし。 プレゼントしたい 442:本当にあった怖い名無し 2009/09/05(土) 19 39 18 ID TuYgZNHL0 ウイッチボトルって人にプレゼントしても効果ありますか? やっぱり自分でやらないとだめですかね 445:本当にあった怖い名無し 2009/09/06(日) 12 41 16 ID PKQN4IIS0 あげる対象の人がまじないや魔術にまったく興味がなかったりしたら、 もらったウイッチボトル自体、得体しれなくて気味悪いとか 思うかも。 これ置いておいたら、とたんに悪い事起こらなくなったよ! みたいに、雑談として話してみて興味もってもらったら? あとやっぱり自作の方がいいと思う。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/488.html
異世界のウィッチ2・その6 ―――――― 人型ネウロイが出現し、出撃した三人の内、 一人は重傷、一人は軽傷、無傷なのは一人だけで、 重傷者のバルクホルン大尉は医務室に運び込まれた、宮藤の治療もあって大事には至らなかったが、 目を覚ますまで医務室の世話になることになった、ということがウィッチーズに知らされた。 リーネ「バルクホルンさんがやられるなんて・・・」 ルッキ「うじゅー・・・」 坂本「俺。・・・例の、『召喚された彼女』で間違いないんだな?」 ・・・能力からしても、心の会話からしても、間違いない。 俺「・・・ああ」 エイラ「・・・もう、完全に『敵』ダナ」 俺「・・・その通りだ。・・・放っておくことはできない。絶対に」 そう言って、俺は拳を握り締めた。 ・・・居場所のためなら人類に敵対しても平然としていられるようなやつに、 もはや同情なんてできなかった。 サーニャ「・・・」 シャーリー「・・・なあ、俺」 俺「なんだ」 シャーリー「そのネウロイは『能力』を持ってるんだよな?」 俺「ああ」 シャーリー「・・・詳細、教えてくれないか」 ミーナ「・・・俺さん。説明をお願いします」 俺「・・・俺が観察した限り」 ミーナ「・・・」 俺「・・・ネウロイの能力は『異世界の魔力でシールドを作る』ことだ」 ペリーヌ「・・・ネウロイが・・・」 リーネ「シールド・・・?」 俺「あのネウロイはシールドを展開できるんだが、シールドに銃撃すると、撃った弾がこっちに返ってくる」 シャーリー「なんだって・・・」 エーリカ「・・・」 俺「返ってくる弾はどこから飛んでくるかわからない。上下左右、前後・・・ どこからでも、360度、全方向から返せるみたいだ。バルクホルンは二方向から返されたから撃墜された」 シャーリー「・・・とんでもない力じゃないか・・・」 ・・・シャーリーの言葉に、ウィッチーズは同意した。 ルッキ「うじゅぅ・・・やばそう・・・」 宮藤「迂闊に攻撃できないってことですか!?」 ペリーヌ「そういうことになりますわね・・・」 ミーナ「・・・」 ・・・みんな動揺するのはわかるが、その前に、ふと思ったシールドの「特徴」をミーナに報告しておきたかった。 俺「ミーナさん」 ミーナ「・・・なんでしょう?」 俺「・・・気になることがあるんだが・・・あのネウロイ、シールドを張るときは必ず動きを止めていたんだ」 坂本「・・・」 俺「動くときは、いちいちシールドを解除してから動いていた。・・・あのネウロイを撃破するには、そこが突破口になりそうな気がする」 シャーリー「・・・弱点があるってことか?」 俺「ああ。・・・俺があの魔力でシールドを張れないのと同じように、あのネウロイも『できないこと』があるはずなんだ」 リーネ「シールドを張っている間は動けないってことですか!?」 俺「恐らくな・・・」 ミーナ「・・・報告ありがとう、俺さん。参考にしてみるわ」 俺「・・・」 それと、一つ、サーニャに尋ねなくてはならないことがある。 俺「・・・サーニャ」 サーニャ「はい?」 俺「報告だと、ネウロイは『小型機が3体出現した』らしいが・・・」 サーニャ「・・・そのとおりです。俺さん達が戦っていた空域には、ネウロイの反応が3つありました」 そのサーニャの言葉に、今まで思いつめたような顔をしていたハルトマンが声をあげた。 エーリカ「・・・おかしい」 エイラ「ハ?」 エーリカ「どうみても1体しかいなかったよ」 サーニャ「・・・え?」 俺「・・・俺の記憶違いじゃなかったみたいだな。あれはどうみても1体しかいなかったぞ」 サーニャ「・・・それはおかしいです。3体の反応が確かにありました。確かに、です」 珍しくサーニャが強い口調で言う。 エイラ「おい俺、サーニャを疑ってんノカ?」 俺「違う。・・・まだ隠されてる秘密があるかもってことだ」 エーリカ「・・・」 坂本「・・・慎重に戦う必要がありそうだな」 ミーナ「そうね・・・」 ―――――――三日後 二日のうちにバルクホルンは回復し、本人が言うにはもう出撃するのに問題はないそうだ。 すげえ回復力だな。宮藤のおかげもあるんだろうけど。 そして今日、またネウロイが出現した。・・・小型機が3体。恐らく『彼女』だろう。 坂本「ミーナ中佐・私・シャーリー・ハルトマン・エイラ・ルッキーニ・宮藤・俺が出撃する。その他は基地で待機だ」 『了解』 ――――――― 反応があった辺りに向かってみると、やはり『彼女』はいた。 ・・・一人で。 俺「・・・本当に三体の反応があったのか?やっぱり1体しかいないじゃねえか・・・」 俺の言葉に、ミーナがハッとしたような顔をして言った。 ミーナ「・・・ネウロイの脚部に違和感があります・・・ おそらくあの部分が小型機と判断されたものと思われます。原因はわかりませんが・・・」 エーリカ「あのストライカーみたいな部分?・・・無くても良さそうなあの部分が?」 エイラ「・・・変なヤツだ」 ルッキ「ホントに人型だぁー」ブウゥゥン シャーリー「あ、おいルッキーニ!」 ルッキーニはネウロイに接近しようとするが、やはりそれに合わせてネウロイは後退していく。 ルッキ「うじゅー・・・」ブウゥゥン ルッキーニが諦めて俺達の陣に戻ると、彼女は元の位置に戻る。やはり一定の距離を維持しようとしている。 坂本は魔眼で彼女を観察する。 坂本「・・・コアは腹部にあるが、小さいな。狙撃したいところだが、 ・・・俺、ネウロイの能力は、確かにあるんだな?」 俺「なんなら試すか?」 坂本「・・・頼む」 俺「了解っ」ガガガガ 接近しながら、また4発、弾丸を放つ。ネウロイは俺が接近した分の距離を高速で後退し、弾丸を確認してから、 ブオン 静止して例のあのシールドを張る。 スゥウゥゥ・・・ やはり弾丸がすり抜けていく。 そしてすぐにネウロイはシールドを解除する。 エイラ「・・・!」 エイラが叫んだ。 エイラ「宮藤!下から来るゾ!」 宮藤「えっ!?は、はい!」 エイラの指示で、宮藤は下を向きシールドを張る。 その後一秒も経たないうちに、 バシュンバシュンバシュバシュン 俺が放ったはずの4発の弾丸が宮藤のシールドに行く手を阻まれていた。 宮藤「・・・これって!」 ミーナ「・・・報告どおりというわけね」 坂本「・・・ネウロイの魔力の流れから判断するに、彼女に一発でも弾を当てればシールドを無理矢理解除させられそうだが・・・」 シャーリー「本当か!?」 坂本「だが、背後に回る必要がありそうだ。 つまり背後から腹部を狙い打てればすぐに済むのだが・・・」 宮藤「その前に、あのネウロイを足止めしなくちゃいけなかったんじゃ?そうしないと攻撃できないんですよね?」 シャーリー「そうだったな。俺によれば『シールドを張っている間は動けない』らしいからな」 宮藤「ずっとシールドを張り続けさせるってことですね?」 俺「・・・言っておくが、絶え間なく攻撃し続けなくちゃいけないってことだぞ」 ルッキ「でも、撃った弾丸が返ってくるんでしょ?びしゅーんって・・・うじゅ~、撃ちたくないよぉ」 エーリカ「それはしょうがないよ。・・・避けては通れない道なんだから」 あれこれ言っている俺達を横目に、ミーナが言った。 ミーナ「リーネさんに増援を頼みますか?」 エーリカ「色んな方向から飛んでくる弾を避けながら狙撃させるの?・・・かなりシビアじゃない?」 坂本「ふーむ・・・」 数秒の静寂のあと、ミーナが口を開いた。 ミーナ「・・・作戦を伝えます!シャーリーさん!」 シャーリー「おう!」 ミーナ「あなたはネウロイの裏に回り、銃撃でシールド展開を阻害、 可能なら腹部を狙いネウロイを撃破してください!」 シャーリー「了解!」 ミーナ「俺さん!」 俺「なんだ」 ミーナ「あなたはネウロイの正面へ向かってください! ネウロイを確実に破壊するため、シールドが解除されたらあなたの力で攻撃をお願いします!」 俺「了解」 ミーナ「エイラさん!あなたの力で、二人に向かってくる弾丸の位置の伝達を!」 エイラ「ワカッタ」 ミーナ「私達は・・・、ネウロイに向けて、攻撃します!銃撃を途切れさせてはなりません!」 『了解』 ミーナ「シャーリーさん!俺さん!辛い役割を押し付けますが、お願いします!」 シャーリー「エイラ!頼むぞ!」 エイラ「私は指示をするダケダ・・・避けれるかは、お前達次第ダゾ。・・・俺!」 俺「なんだ」 エイラ「絶対当たるなヨ!サーニャのためにも!」 俺「・・・」 だったら当たるわけにはいかないな。 俺「了解!」 ――――――――― エイラ「俺!右下カラ!」 俺「っ!」ヒュン 宮藤「あわわ、お二人とも、大丈夫ですか!?」ガガガガガガガ 仕方が無いとはいえ、銃撃しながらそんなこと言われると複雑な気分だ。 だって、今、俺とシャーリーが避けているのは、お前たちが放った弾なんだから。 さっきから返ってくる弾丸が俺とシャーリーにばかり向かってくるのは、ネウロイがこちらの作戦に気付いたからなんだろうか。 なんとかなってはいるが、こちらはシールドを使えないという点が痛い。 この弾幕だ、シールドしてしまったらそのまま解除できずに押され続けるに違いない。 エイラ「大尉!真上から、次左下!」 シャーリー「っ!」ヒュンッ シャーリーは左に移動して避けた。 エイラ「俺!真下右下真上!」 俺は右上に避けようとするが、 俺「うおぉっ!?」ピッ あぶねえ、真上から来たのが頬にカスった。血が一筋滲み出る。少し移動が遅れていたら脳天を撃ち抜かれていただろう。 ・・・肝が冷えた。紫色の魔力に救われた。 ルッキ「シャーリー!俺!後ろから見てるとすんごい光景だよ!カッコイイ!!」ガガガガガ 様々な方向から次々に飛んでくる弾丸を高速で避け続ける俺達を見てルッキーニが叫ぶ。 シャーリー「ありがとなルッキーニ!」ギュンッ 俺「んなこと言ってる場合じゃないだろっ!!」ドヒュン この弾幕の中で隙を見つけては徐々にネウロイに近づいていくが、近づくたびに返ってくる弾丸のスピードと精密さが増しているような気がする。 エイラ「大尉!右上・左・右上・真上!」 シャーリー「おうっ!」ギュンッギュンッ エイラの指示を受け、シャーリーは的確に見極めて異常な弾幕を華麗に身体を翻して避けきっている。 エーリカ「たった一体でこんなに弾幕張れるネウロイが出てくるとは想像してなかったよ!」ガガガガガガ 俺「元はお前たちの弾丸だろぉ!」ヒュンッ 俺もなんとか避ける。ギリギリで避けまくる。先程切れた頬に冷たい風が当たってピリピリする。 エーリカ「んもぅ!もっと気の利いた返ししてよ!」ガガガガガ 俺「どんなだよぉ!?」ヒュオンッ エイラ「俺!左・左下・右下・真上!」 また指示が飛ぶ。右下に向かい初弾と第二波を避け、身体を回転させて上へ避け、次に左へ移動する。 この弾幕の真っ只中で、シールド無しでギリギリで避け続けていて、 ・・・迫ってくる恐怖とそれを避ける興奮のせいでなんだかハイになってきた気がする。 ブシュッ エイラ「・・・ア」 俺「・・・うぅぉっ、・・・ぅっ」ピッ グラッ 次は首の皮に掠った。少量の血が噴き出る。少し体勢を崩してしまった。 その隙を見逃さず、さらに四発の弾丸が俺の額に向かってくるのが見えた。 エイラ「俺ッ!?」 (・・・このときエイラは、俺の顔の左側からさらに血が噴出すのを予知した。) 高速で飛んでくる死の恐怖に、ついに俺は耐え切れなくなり、 ・・・プツン ・・・俺の中の何かが切れる音がした気がする。 俺「っうおおぉぉぉぉぉぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!」 無理矢理体勢を立て直して叫んだ。 坂本「俺!?どうした!?」 ヒュンッ ブチッ 全身を右に振って、着弾する直前で避けることができたが、 完全に避けきることはできず、左耳が千切れた。 エイラ「お、オオッ!?」 この恐怖を作り出している根源に対し、首と耳から血を散らしながら、俺は再び叫んだ。 俺「あああああああぁぁぁぁぁっっッッくそォッ!!このネウロイッ!!絶対にぶっ殺してやるううぅぅゥゥゥゥゥッ!!!!」ビュンッ 坂本「何を叫んでるんだ!」ガガガガガ ミーナ「俺さん!冷静に!」ガガガガガ エイラ「なんだアイツ・・・サーニャが見たらなんて思うカナ・・・」 エーリカ「私の知ってる俺じゃない・・・」ガガガガガ ルッキ「もっと別な何かだね!」ガガガガガ 宮藤「本当、別人みたい・・・」ガガガガガ インカムからそんな声が聞こえてくるが、それらを意に介さず、目の前に徐々に近づいてきているネウロイを俺は見据えた。 俺「シャーリィッ!!」 シャーリー「なんだぁっ!?」 俺「あとどのくらいだぁっ!!??」 シャーリー「あと10mで後ろに回れるっ!もう少しだっ!!」 エイラ「大尉!」 シャーリー「おう!」 エイラ「真下右上真上!」 シャーリー「了解!」ビュンッ エイラ「隊長!銃撃を止めさせてクレ!」 『!』 エイラの言葉にミーナが返す前に、銃撃部隊は射撃を停止した。 エイラがこう言ったということは、『希望』が見えたということだ、と、全機理解していた。 エイラには見えていた。シャーリーがネウロイの背後に位置取り、俺は刀を振り上げて斬りかかろうとする光景が。 もうここまでくれば銃撃は必要ない、失敗する要素はないだろう、とエイラは判断したのだ。 ルッキ「シャーリー!行ける!?」 シャーリー「ナイス指示だエイラ!ここならバッチリ狙える!準備は良いなァ!?俺、行くぞォォ!!」 シャーリーが銃を構えるのが、視界の隅に見えた。俺は、すぐ目の前まで近づいたネウロイに刀を向けて、 俺「来いよおおおおぉぉぉぉぉォォォォォ!!!!」 また叫んだ。 シャーリー「行けええぇぇぇェェェェ!!!!!!」 シャーリーも叫び、シャーリーはネウロイの腹部目がけて銃撃し、 俺は紫色の魔力を込めた刀を上段に構え彼女に向かっていく。 ・・・あとでエイラから聞いた話だが、予知関係無しの勝手な予想だと 作戦通り俺とシャーリーは彼女を撃破できるだろうと思っていたらしい。 だが、銃撃を中止させたあとの予知に現れた光景は、エイラの理解が追いつかないような、 全く予測できない光景だったので『銃撃を中止させなければ良かった』と、後悔し、絶句したそうだ。 エイラの能力で現れた光景は、肩から血を流し呆然としているシャーリーの姿と、 シールドを解除し撤退していくネウロイの姿と、胴体部分を血だらけにしている俺の姿だった。 ビシュビシュビシュビシュッ 坂本「・・・なんの音だ?」 シャーリー「・・・」 ルッキ「シャーリー!撃てた!?」 シャーリー「・・・」 ルッキ「シャーリー!?」 シャーリー「・・・しくじった・・・」 宮藤「え!?」 シャーリー「まさかこんなことまでできるなんて・・・予想外だった・・・このネウロイ、ヤバい・・・」 ミーナ「シャーリーさん!何が起こったの!?」 シャーリー「・・・弾丸で弾丸を・・・止めやがった・・・」 坂本「何!?」 シャーリー「私の撃った弾が・・・返ってきた弾丸に止められた・・・」 宮藤「え!?」 シャーリー「・・・ここまで・・・正確に返せるなんて・・・思わなかったよ・・・くっ!」 ルッキ「シャーリー!?」 シャーリー「被弾した・・・左肩をぶち抜かれた・・・」 ルッキ「そんな!?シャーリー、今行く!」 シャーリー「頼むよルッキーニ・・・中佐、ネウロイが撤退してる・・・作戦は失敗だ・・・ ・・・俺も、ヤバい状態だ、助けてやってくれ・・・」 宮藤「そうだ!俺さんは!?」 俺「・・・」 宮藤「俺さん!?」 俺「・・・かはっ・・・」 エーリカ「どうしたの俺!?」 ――――――十数秒前 シャーリーがネウロイに攻撃したのを見てから、俺はシールドに刀を振り下ろした。 バシュウゥゥゥウンッ 少し重い手応えがあり、シールドの魔力が消える感覚があった。・・・俺の魔力ならシールドを破れるのか?と、少し驚いた。 シャーリーはどうなったのだろうか?姿が見えない。 シャーリーを探すのを諦めて目の前を見ると、ネウロイは体勢を崩して仰け反っていた。この状態なら反撃できないだろう。 彼女の脚部が空を蹴った。 トドメの突きをくりだそうと突進した瞬間、 ビュビュインッ 小さくだが、ビームの射出音が耳に届いた。そのビームは俺の両の脇腹を貫いた。どこからそのビームが放たれたかというと。 ・・・こんなん・・・避けれるわけ・・・ねえだろ・・・ 脚部。先程空を蹴ったと思った脚部から放たれた不意の二撃だった。 仰け反ったと思ったら、それと同時にネウロイはビームの照準を定めていたというわけだ。 ・・・勝ったと思ったら、最後に・・・まだ隠していたのか・・・ ・・・脚部の『二体のネウロイ』は、このために・・・『彼女の危機的状況』のためにあったのか・・・ ・・・あと・・・少し・・・だったのに・・・っ そう考えたら、ネウロイが背を向けて撤退していくのが見えた。 俺「・・・かはっ・・・」 そして、俺は血を吐き、・・・意識が遠のいていった。 異世界のウィッチ2・その8